第103回 看護師国家試験 午前 問89 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

思春期の続発性無月経について正しいのはどれか。2つ選べ。

✅ 正解

1・3

💡 解説

✅ 思春期の続発性無月経は、ストレスや急激な体重の増減が誘因となって起こる。

続発性無月経は、いったん始まった月経が3か月以上止まった状態をいう。 思春期は視床下部から下垂体・卵巣へ続くホルモンの調節がまだ不安定で、心身の負担をそのまま受けやすい。

受験や人間関係のストレス、過度のダイエットによる急な体重減少、激しい運動は、視床下部からの指令を止めて排卵と月経を停止させる。体重減少性無月経や運動性無月経がこれにあたる。

他の選択肢は、時期・程度・対応の判断がずれている。月経がすでにあった以上は乳房の発育も進んでおり、月経が止まったまま放置するとエストロゲンの不足で骨量が減る。

  • 1

    ストレスが誘因となる。正解

    受験や人間関係の負担が視床下部のはたらきを抑え、排卵と月経が止まる。

  • 2

    乳房の発育は認められない。不正解

    乳房の発育は第二次性徴として起こっており、月経が始まっていた時点で発育は進んでいる。

  • 3

    急激な体重の増減と関連する。正解

    過度のダイエットによる急な体重減少や、逆に急な増加でもホルモンの調節が乱れて月経が止まる。

  • 4

    妊娠を希望するまで治療対象にならない。不正解

    無月経が続くとエストロゲンが不足して骨量が減るため、妊娠の希望に関係なく治療の対象になる。

  • 5

    診断基準の1つとして5か月以上の月経停止がある。不正解

    診断の目安は3か月以上の月経停止である。

📚 これとセットで理解しよう

無月経は「初経があったかどうか」で2つに分かれる。原発性と続発性を対にすると、期間の数字も一緒に覚えられる。

  • 原発性無月経=満18歳になっても初経がない状態。染色体や性器の形の異常が背景にあることが多い。
  • 続発性無月経=あった月経が3か月以上止まった状態。
  • 続発性無月経では、まず妊娠の可能性を確かめ、次に体重の変化・運動量・生活の負担を聞き取る。

参考: 日本産科婦人科学会「産科婦人科用語集・用語解説集」

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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