第103回 看護師国家試験 午前 問88 解説
📝 問題
小児の痛みについて正しいのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
3・5
💡 解説
✅ 遊びは痛みに対する非薬物療法の1つで、痛みの自己申告スケールは3歳ころから使える。
子どもは痛みを言葉にしにくいだけで、痛みを感じていないわけではない。年齢に合った方法で評価し、薬による治療と非薬物療法を組み合わせて和らげる。
遊びや好きな絵本に気持ちを向けると、痛みの感じ方が弱まる。抱っこ、そばに家族がいること、処置の前に何が起きるかを伝えるプレパレーションも、薬を使わない方法にあたる。
痛みの強さを本人に答えてもらう方法は、表情の絵から選ぶフェイススケールなら3歳ごろから使える。それより前は、表情・泣き方・体の動きを観察して点数化する。
他の選択肢は、評価と治療の考え方が逆になっている。新生児にも観察による評価の方法があり、痛みが強ければ薬を使う。過去のつらい処置の記憶は、次の場面の訴えを強める。
プレパレーションとは
処置の前に、人形や絵などを使って何が起きるかを子どもに分かる言葉で伝え、心の準備を助けること。
- 1
新生児の痛みを把握する指標はない。不正解
逆。新生児には、表情・泣き方・体の動き・呼吸などを観察して点数化する評価法がある。
- 2
薬物療法よりも非薬物療法を優先する。不正解
痛みの強さに応じて薬を使い、遊びや気そらしはそれと組み合わせて用いる。どちらを先にするかを決めるものではない。
- 3
遊びは痛みに対する非薬物療法の1つである。正解
遊びで気持ちを痛み以外へ向けることは、代表的な非薬物療法である。
- 4
過去の痛みの経験と現在の痛みの訴えには関係がない。不正解
逆。つらい処置の記憶は不安を強め、次の場面での痛みの訴えを大きくする。
- 5
3歳ころから痛みの自己申告スケールの使用が可能である。正解
表情の絵から選ぶフェイススケールは3歳ごろから使え、数字で答える方法は学童期から使える。
📚 国試でよく狙われるところ
小児の痛みの評価は年齢と道具の組合せで問われる。自分で答えられるか、観察するしかないかで分けて覚えよう。
- 新生児・乳児=表情・泣き方・体の動き・呼吸などを観察して点数化する。
- 3歳ごろから=表情の絵から選ぶフェイススケールを使う。
- 学童期から=0〜10の数字で答える数値評価スケール(NRS)が使える。
参考: 系統看護学講座 小児看護学(痛みの評価と緩和)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について