第103回 看護師国家試験 午前 問62 解説
📝 問題
小児の一次救命処置において推奨される胸骨圧迫の速さ(回数)はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 小児の一次救命処置では、胸骨圧迫を1分間に少なくとも100回の速さで行う。
胸骨圧迫の速さは、成人でも小児でも乳児でも同じである。出題時の蘇生ガイドライン(2010年版)は「少なくとも100回/分」としていた。 現行の日本蘇生協議会の蘇生ガイドライン(2025年版)では、速すぎると心臓に血液が戻りきらないため上限が加わり、100〜120回/分になっている。
年齢で変わるのは深さのほうで、小児・乳児は胸の厚さの約3分の1、成人は約5cm(6cmを超えない)を目安にする。 圧迫のあとは胸を完全にもとの高さまで戻し、中断は最小限にする。
- 1
少なくとも約80回/分不正解
80回/分では1分間に送り出せる血液が足りず、脳や心臓への血流を保てない。
- 2
少なくとも約100回/分正解
小児の胸骨圧迫は少なくとも100回/分で行う。現行のガイドラインでは100〜120回/分が目安になっている。
- 3
少なくとも約120回/分不正解
120回/分は現行のガイドラインが示す上限にあたる速さで、「少なくとも」の基準として示す値ではない。
- 4
少なくとも約140回/分不正解
140回/分では圧迫のあいだに心臓へ血液が戻りきらず、かえって送り出す量が減ってしまう。
📚 国試でよく狙われるところ
小児の一次救命処置は、成人と同じところと違うところを入れ替えて問われる。速さは共通、人工呼吸の比と深さは年齢で変わる、と分けて覚えよう。 <小児・乳児の一次救命処置で押さえる点>
- 圧迫と人工呼吸の比は、救助者が1人なら30対2、2人以上では15対2と小児だけ変わる
- 圧迫の位置は胸骨の下半分で、乳児は指2本、小児は片手または両手で行う
- AEDの電極パッドは未就学児には未就学児用パッド(モード)を使い、なければ小学生〜大人用でよい
参考: 日本蘇生協議会 蘇生ガイドライン2025/厚生労働省 救急蘇生法の指針(市民用)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について