第103回 看護師国家試験 午前 問63 解説
📝 問題
若年性特発性関節炎で入院している子どもの看護で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 強い関節痛があるあいだは、その関節を安静に保つ。
若年性特発性関節炎は、16歳未満で始まり6週間以上続く、原因のはっきりしない関節炎である。関節に痛み・腫れ・熱感が出て、朝のこわばりがみられる。
痛みが強い時期は、動かすほど炎症が強まるため局所の安静を保つ。痛みが引いたら、関節が固まらないよう少しずつ動かす訓練へ移る。 安静と運動はどちらかを選ぶものではなく、時期で使い分ける。
Raynaud(レイノー)現象とは
寒さや緊張で指先の細い血管が縮み、皮膚の色が白から紫、赤へと変わる発作。しびれや痛みを伴う。
- 1
発疹が出現している間は隔離する。不正解
全身型に出るサーモンピンク色の発疹は炎症による皮膚の変化で、人にうつるものではない。隔離は必要ない。
- 2
Raynaud〈レイノー〉現象の観察をする。不正解
Raynaud(レイノー)現象は、寒さや緊張で指先の血管が縮んで皮膚の色が変わる発作で、全身性強皮症などの膠原病でみられる。
- 3
強い関節痛があるときは局部を安静に保つ。正解
強い関節痛があるあいだは関節を安静に保ち、炎症がおさまってから可動域の訓練を始める。
- 4
朝のこわばりのある関節部位に冷湿布を貼用する。不正解
逆。朝のこわばりは温めるとやわらぐので、入浴や蒸しタオル、温罨法で関節を温める。
📚 ここも一緒におさえておこう
若年性特発性関節炎は、病型ごとの症状の違いが問われる。「全身の症状が目立つ型か、関節だけの型か」で分けて覚えよう。 <主な病型>
- 全身型=日内変動の大きい発熱とサーモンピンク色の発疹が出て、関節以外の症状が目立つ
- 少関節炎型=炎症のある関節が4か所以下。ぶどう膜炎を合併しやすく、定期的な眼科受診が要る
- 多関節炎型=炎症のある関節が5か所以上で、手指などの小さな関節にも広がる
参考: 若年性特発性関節炎 初期診療の手引き/小児看護学テキスト(膠原病・リウマチ性疾患)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について