第114回 看護師国家試験 午前 問63 解説
📝 問題
生後6〜8か月ころの乳児で、親などの特定の人が自分の傍から離れたときに泣いたり後追いをしたりするのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 特定の人が離れると泣いて後追いをするのは分離不安である。
乳児は生後6〜8か月ごろまでに養育者との愛着ができあがり、その人とそれ以外の人を区別できるようになる。 そのため養育者が見えなくなると不安になって泣き、後を追う。これが分離不安で、同じころに人見知りも現れる。
どちらも愛着が育っている証拠で、正常な発達の姿である。
- 1
分離不安正解
正しい。生後6〜8か月ごろ、愛着ができるのに伴って現れる。人見知りと一緒に出て、1歳前後で後追いがピークになる。
- 2
アニミズム不正解
アニミズムは幼児期(およそ2〜7歳)の考え方の特徴で、人形や太陽など生きていない物にも心や命があると考えること。
- 3
自我の芽生え不正解
自我の芽生えは1歳半〜3歳ごろ。「自分で」と主張し、思いどおりにならないと激しく反発する時期(イヤイヤ期)。
- 4
アンビバレント不正解
アンビバレント(両価的)は、同じ相手に愛情と敵意など反対の感情を同時に抱く心の状態。特定の月齢の発達現象の名前ではない。
📚 これとセットで理解しよう
「何か月に何ができるか」は表で時系列に並べると覚えやすい。
| 時期 | みられる行動 |
|---|---|
| 生後2〜3か月 | あやすと笑う(社会的微笑) |
| 生後4〜6か月 | 人の顔を見分け始める。声を出して笑う |
| 生後6〜8か月 | 人見知り・分離不安が出現(愛着の成立) |
| 1歳〜1歳半 | 後追いのピーク。指さしで要求や共感を伝える |
| 1歳半〜3歳 | 自我の芽生え・第一反抗期。平行遊び |
| 3〜4歳 | 分離不安が軽くなり、短い時間の分離に耐えられる。連合遊び |
| 2〜7歳 | アニミズム・自己中心性(前操作期の思考) |
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について