第113回 看護師国家試験 午後 問48 解説
📝 問題
家族周期における発達段階で、高齢者が配偶者を失った後の段階はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 高齢者が配偶者を失った後は、家族周期の完結期である。
家族周期(家族ライフサイクル)は、家族の形成から発展・縮小・消滅までを段階でとらえる概念である。高齢者が配偶者を失った後は、家族が縮小して最終局面に至る完結期にあたる。
家族周期の段階は時間の順に並ぶ。教育期・分離期・充実期はいずれも配偶者を失う前の段階で、その後にくる最終段階が完結期である。 各段階には固有の発達課題があり、看護では対象家族がどの段階にあるかを把握して支援を組み立てる。
家族周期とは
結婚から子育て、子の独立、配偶者との死別まで、家族がたどる道のりを段階に分けた見方。家族ライフサイクルともいう。
発達課題とは
その段階で乗りこえておきたい課題。家族周期では、新婚期の関係づくりや完結期の死別への適応などが当たる。
- 1
完結期正解
完結期は家族周期の最終段階で、配偶者の死などにより家族が縮小・消滅に向かう時期である。
- 2
教育期不正解
教育期は子どもが就学し教育を受ける時期で、家族の発展期にあたる。
- 3
充実期不正解
充実期は子の独立後に夫婦を中心に生活する時期で、配偶者喪失後の段階ではない。
- 4
分離期不正解
分離期は子どもが巣立っていく時期で、配偶者を失った後の段階ではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
家族周期の各段階と、家族看護で用いるアセスメント方法を確認する。
- 家族看護では家族を一つの単位(システム)としてとらえ、家族成員の相互作用に着目する
- アセスメントにはジェノグラム(家族図)とエコマップ(社会資源との関係図)を用いる
| 段階 | 主な課題 |
|---|---|
| 新婚期 | 夫婦としての関係づくり、生活基盤の確立 |
| 養育期 | 親役割の獲得、乳幼児の養育 |
| 教育期 | 子の就学に伴う生活の再編、教育費の負担 |
| 分離期 | 子の自立、親離れ・子離れ、夫婦関係の再構築 |
| 充実期 | 夫婦中心の生活、定年退職への適応、健康問題への対処 |
| 完結期 | 配偶者の死への適応、遺された者の生活の再構築 |
参考: 家族周期(家族ライフサイクル)の発達段階
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について