第113回 看護師国家試験 午後 問47 解説
📝 問題
膀胱鏡による組織検査を受ける成人男性への説明で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 膀胱鏡による組織検査では、尿道から内視鏡を挿入する。
膀胱鏡検査は、尿道から内視鏡(膀胱鏡)を挿入して尿道・膀胱内を観察し、必要に応じて組織を採取する検査である。
検査前は膀胱を空にするため排尿を促す。膀胱内に入れるのは二酸化炭素ではなく灌流液(生理食塩水など)で、これで視野を確保する。 検査後に長時間の床上安静は必要ない。
膀胱鏡とは
尿道から入れて膀胱の中を観察する細い内視鏡。先端にカメラがあり、その場で組織を採ることもできる。
灌流液とは
内視鏡で中を見るときに流し入れる液。膀胱鏡では生理食塩水などを使い、膀胱をふくらませて視野を確保する。
- 1
「検査前は膀胱に尿をためてください」不正解
検査前は膀胱を空にするため排尿を促し、尿をためる必要はない。
- 2
「尿道から内視鏡を挿入します」正解
膀胱鏡は尿道から内視鏡を挿入して膀胱内を観察・組織採取する検査である。
- 3
「膀胱に二酸化炭素を注入します」不正解
膀胱内には灌流液(生理食塩水など)を注入するもので、二酸化炭素は用いない。
- 4
「検査後24時間はベッドで安静にします」不正解
検査後は長時間のベッド安静は不要で、飲水制限がなければ飲水を促し、排尿状況や血尿を観察する。
📚 ここも一緒におさえておこう
膀胱鏡は膀胱癌を疑うときにも行う検査である。膀胱癌の症状と治療、検査後の注意をセットで覚えよう。
- 膀胱癌の代表的な症状は無症候性肉眼的血尿で、最大の危険因子は喫煙(ほかに芳香族アミンの職業曝露)
- 膀胱癌が見つかれば内視鏡で腫瘍を切除する手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行い、再発予防にBCGを膀胱内に入れることがある
- 検査後は飲水制限がなければ飲水を促して排尿させ、発熱・排尿困難・持続する血尿があれば受診するよう説明する
参考: 膀胱鏡検査の手技と看護
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について