第113回 看護師国家試験 午後 問36 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

痛風の患者が摂取量を減らすことが望ましい食品はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 痛風患者が摂取量を減らすことが望ましい食品は、プリン体を多く含む鶏レバーである。

痛風は、血液中の尿酸が増えた高尿酸血症を土台に、関節に尿酸の結晶がたまって激しい痛みを起こす。 尿酸のもとになるプリン体を多くとることが発作の引き金になるため、内臓(レバー)や白子、魚の干物などプリン体の多い食品は控える。

鶏卵・チーズ・じゃがいもはプリン体が少なく、減らす対象にはならない。食事だけでなく、尿酸を尿へ出すための十分な水分摂取と、飲酒(とくにビール)を控えることもあわせて指導する。

プリン体とは

細胞の核に含まれる成分で、体の中で分解されると尿酸になる。細胞がぎっしり詰まったレバーや白子、魚卵に多い。

  • 1

    鶏卵不正解

    鶏卵はプリン体がほとんど含まれず、痛風患者でも制限の必要は乏しい。

  • 2

    チーズ不正解

    チーズなどの乳製品はプリン体が少なく、摂取量を減らす対象ではない。

  • 3

    鶏レバー正解

    鶏レバーは内臓でプリン体を極めて多く含むため、摂取量を減らすことが望ましい。

  • 4

    じゃがいも不正解

    じゃがいもは野菜でプリン体が少なく、制限の対象とはならない。

📚 ここも一緒におさえておこう

痛風は、尿酸値の基準・発作が起こる場所・発作時の対応・食事の指導がひとまとめで問われる。

  • 高尿酸血症は血清尿酸値7.0mg/dLを超える状態と定義される
  • 痛風発作は第1中足趾節関節(足の親指の付け根)に好発する
  • 発作の最中は炎症と痛みを抑える治療が優先される。すでに飲んでいる尿酸を下げる薬は自己判断で中止しないよう伝える
  • プリン体の摂取は1日400mg以下、尿量は1日2,000mL以上を目安にする
プリン体含有量の目安(食品100g当たり)
区分主な食品
極めて多い(300mg以上)鶏レバー・白子・あん肝・煮干し・かつお節
多い(200〜300mg)豚レバー・牛レバー・カツオ・マイワシ・大正エビ
少ない(50〜100mg)豚バラ肉・牛タン・ウナギ・ほうれんそう・カリフラワー
極めて少ない(50mg未満)鶏卵・牛乳・チーズ・じゃがいも・果物

参考: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(食事指導)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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