第113回 看護師国家試験 午後 問35 解説

📝 問題

マイコプラズマ肺炎の感染経路はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ マイコプラズマ肺炎の主な感染経路は飛沫感染である。

マイコプラズマ肺炎は肺炎マイコプラズマによる呼吸器感染症で、主な感染経路は飛沫感染である(接触感染も起こる)。学校や家庭のような閉じた集団で流行し、痰のからまない乾性咳嗽が長く続くのが特徴である。

ほかの3つは経路がちがう。判断の軸は「何に乗って運ばれるか」で、マイコプラズマは咳やくしゃみのしぶき(飛沫)に乗る。空気中を長く漂う飛沫核(結核・麻疹・水痘)、血液、汚染された食品・水・器具とは区別する。

飛沫核とは

飛沫の水分が蒸発したあとに残る5μm未満の小さな粒。軽いので空気中を長く漂い、離れた場所まで届く。

  • 1

    空気感染不正解

    空気感染(飛沫核感染)を起こす代表は結核・麻疹・水痘であり、マイコプラズマは含まれない。

  • 2

    血液感染不正解

    血液感染はB型・C型肝炎やHIVなどの経路で、マイコプラズマの主経路ではない。

  • 3

    飛沫感染正解

    マイコプラズマは咳やくしゃみによる飛沫で伝播する飛沫感染が主経路である。

  • 4

    媒介物感染不正解

    媒介物感染は、病原体で汚染された食品・水・器具などを介する感染で、マイコプラズマの主な感染経路ではない。

📚 国試でよく狙われるところ

マイコプラズマ肺炎の特徴とあわせて、感染経路は代表的な疾患と予防策を対応づけて覚える。

  • マイコプラズマは細胞壁をもたないため、ペニシリンやセフェムは効かず、マクロライド系の抗菌薬を用いる
  • 学童・若年者に多く、異型肺炎として聴診所見に乏しいわりに頑固な咳が続く
感染経路別予防策
経路代表的な疾患主な対策
空気感染結核・麻疹・水痘N95マスク(医療者)、陰圧個室
飛沫感染インフルエンザ・百日咳・マイコプラズマ・風疹・流行性耳下腺炎サージカルマスク、1〜2mの距離、個室またはコホート
接触感染MRSA・ノロウイルス・疥癬手指衛生、手袋・ガウン、器材の専用化

参考: 標準的な感染経路の分類

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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