第113回 看護師国家試験 午後 問37 解説
📝 問題
患者、看護師、ベッド、車椅子の位置を図に示す。ベッド上にいる右片麻痺がある患者の端座位から車椅子への移乗を援助する看護師の足と車椅子の位置で適切なのはどれか。(別紙参照)
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 右片麻痺患者の移乗では、車椅子を健側に配置し、看護師が患側を支える。
右片麻痺のある患者を端座位から車椅子へ移すときは、健側(左側)に車椅子を置く。患者が健側の手足を使って向きを変え、腰を下ろせるようにするためである。 車椅子はベッドに対して20〜30度の角度で置き、ブレーキをかけてフットレストは上げておく。看護師は、崩れやすい患側(右側)の膝を自分の膝で支えられる位置に立つ。
移乗では、健側の力を活かすこと、向きを変える範囲と移動する距離を小さくすること、転倒を防ぐことが要点になる。
端座位とは
ベッドの端に腰かけ、両足を床につけて座った姿勢。両足を前に伸ばして座る長座位とは区別する。
- 1
(別紙参照)正解
健側に車椅子を配置し、看護師が患側を支える、移乗の原則にかなった配置である。
- 2
(別紙参照)不正解
健側に車椅子を置き患側を支えるという原則から外れた配置と考えられる。
- 3
(別紙参照)不正解
移乗の安全の原則にかなわない配置と考えられる。
- 4
(別紙参照)不正解
移乗の安全の原則にかなわない配置と考えられる。
📚 ここも一緒におさえておこう
片麻痺患者の移乗・歩行で、健側を活かす方法と安全な介助を確認する。
- 片麻痺患者の移乗では車椅子を健側に配置する。更衣は脱健着患(脱ぐときは健側から、着るときは患側から)が原則
- 杖歩行は杖→患側の足→健側の足の3動作歩行が基本。階段は手すりを使い、上りは健側から、下りは杖と患側から進む
- ボディメカニクスでは支持基底面を広くとり、重心を低く、対象に近づき、大きな筋群を使う
参考: 移乗介助の基本原則(健側からの移乗)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について