第113回 看護師国家試験 午前 問56 解説
一般小児看護学
📝 問題
子どもに医療処置を行う際、看護師が行うディストラクションはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ ディストラクションは、処置から子どもの注意を他のものに向ける関わりである。
ディストラクション(気そらし)は、処置中の痛みや不安から子どもの注意をそらすために、おもちゃ・絵本・遊び・会話などへ注意を向けさせる技法である。
見分ける軸は「いつ行うか」。処置の最中に注意をそらすのがディストラクションで、処置の前に見通しをもたせる準備や、処置の後にがんばりを認める関わりは別のものにあたる。
- 1
処置後に子どものがんばりを認める。不正解
処置後にがんばりを認めるのは肯定的な評価・称賛であり、ディストラクションではない。
- 2
人形を用いて子どもに処置を説明する。不正解
人形を用いて処置を説明するのはプレパレーション(事前の心理的準備)である。
- 3
子どもの対処行動のパターンを把握する。不正解
対処行動のパターンを把握するのはアセスメントに当たる。
- 4
子どもの注意を処置ではなく他のものに向ける。正解
処置中に子どもの注意を他のものに向けるのがディストラクション(気そらし)である。
📚 これとセットで理解しよう
子どもへの処置は「前・最中・後」の3局面で支援を組み立てる。いずれも子どもの発達段階に合わせることが前提となる。
- プレイルームは処置を行わない場所とし、子どもにとって安心できる空間を守る。
- 子どもにも理解に応じた説明と同意(インフォームド・アセント)を求める。
- 処置は可能な限り保護者の同席のもとで行い、押さえつける時間を最小限にする。
| 局面 | 支援 | 具体例 |
|---|---|---|
| 処置前 | プレパレーション | 人形・絵本・写真・実物を使って、何をどうするか・どんな感じがするかを説明し、見通しをもたせる |
| 処置中 | ディストラクション | シャボン玉、絵本、数を数える、動画、保護者がそばで声をかける |
| 処置後 | ポジティブフィードバック/プレイセラピー | がんばりを具体的に認める。遊びを通して体験を表現できるようにする |
参考: 小児看護における心理的支援(プレパレーション・ディストラクション)
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について