第112回 看護師国家試験 午後 問6 解説

⭐ 必修小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 大泉門が閉鎖するのは1歳6か月ころである。

大泉門は前頭骨と頭頂骨の間にある菱形の隙間で、出生時は開いており1歳〜1歳6か月ころに閉鎖する。閉鎖時期として最も近いのは1歳6か月である。 後方の小泉門は生後2〜3か月ころに閉鎖する。

国試では大泉門・小泉門の閉鎖時期が頻出する。大泉門は乳児の脱水(陥没)や頭蓋内圧亢進(膨隆)の観察点としても重要で、健診で触知・評価される。閉鎖が極端に早い・遅い場合は疾患を疑う手がかりになるため、標準的な閉鎖時期を把握しておくことが臨床的にも意味を持つ。

頭蓋内圧亢進とは

頭蓋骨の中の圧が高くなった状態。泉門が閉じる前の乳児では、大泉門が張って膨らむことで気づける。

  • 1

    6か月不正解

    6か月では大泉門はまだ開いており、閉鎖する時期には早すぎる。

  • 2

    1歳6か月正解

    大泉門は概ね1歳〜1歳6か月ころに閉鎖し、選択肢の中では1歳6か月が最も近い。

  • 3

    2歳6か月不正解

    2歳6か月は標準的な閉鎖時期より遅く、閉鎖が遅延している場合を疑う年齢である。

  • 4

    3歳6か月不正解

    3歳6か月では通常すでに閉鎖しており、標準的な閉鎖時期とは合わない。

📚 混同しやすいので注意

引っかけは小泉門に来る。大泉門だけを覚えていると、先に閉じる小泉門と取り違える。場所・形・閉じる時期を3つセットにして、正常から外れたときに何を疑うかまで押さえよう。

  • 膨隆は頭蓋内圧亢進(髄膜炎・水頭症・脳腫瘍)を、陥没は脱水を疑う所見。
  • 閉鎖が早すぎる場合は小頭症・頭蓋骨早期癒合症、遅すぎる場合は先天性甲状腺機能低下症・くる病・水頭症・ダウン症候群を疑う。
泉門の位置と閉鎖時期
泉門位置・形閉鎖時期
大泉門前頭骨と頭頂骨の間・菱形1歳〜1歳6か月ころ
小泉門頭頂骨と後頭骨の間・三角形生後2〜3か月ころ

参考: 標準的な小児科学・小児看護学の発達指標

出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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