第111回 看護師国家試験 午後 問23 解説
📝 問題
点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 輸液ポンプでは1時間あたりの流量(と予定量)を設定する。
輸液ポンプは薬液を一定の速度で正確に投与するための機器で、設定する項目は「流量(mL/時)」と「予定量(総投与量、mL)」である。 設問の選択肢のうち機器に設定するのは「1時間あたりの流量」で、ポンプは設定した流量に基づいて自動的に滴下を制御する。
他の選択肢は輸液ポンプ本体に数値として設定する項目ではない。薬剤名・投与月日は指示書や記録・ラベルで管理する情報であり、機器の設定項目ではない。終了時間は流量と予定量から結果的に決まるもので、直接入力するのは流量である。 国試では輸液ポンプの設定項目(流量・予定量)と、シリンジポンプとの違い、閉塞・気泡アラームの理解が問われる。
輸液ポンプ使用時は、指示された投与速度を正しく流量に換算して設定する。 開始後は積算量・残量・輸液ラインの状態を定期的に確認する。
予定量とは
輸液ポンプに入力する、これから流す合計量(mL)。この量まで流れると自動的に止まる。
シリンジポンプとは
注射器(シリンジ)を少しずつ押して、ごく少量を正確な速度で流す機器。
- 1
薬剤名不正解
薬剤名はラベルや記録で管理する情報で、ポンプの設定項目ではない。
- 2
終了時間不正解
終了時間は流量と予定量から決まる結果であり、直接設定しない。
- 3
投与月日不正解
投与月日は記録上の情報で、ポンプに設定する数値ではない。
- 4
1時間あたりの流量正解
輸液ポンプは1時間あたりの流量を設定して投与速度を制御し正しい。
📚 混同しやすいので注意
微量で厳密な速度管理が必要な薬剤(カテコールアミン・麻薬・インスリンなど)にはシリンジポンプを用いる。 ポンプ使用時も自然滴下の状態と刺入部の観察は欠かせない。
- 輸液セットは成人用が1mL=20滴、小児用(微量用)が1mL=60滴。
- 1分間の滴下数=総輸液量(mL)×1mLあたりの滴数÷所要時間(分)。例:500mLを2時間で成人用セット→500×20÷120≒83滴/分。
- 主なアラームは閉塞・気泡混入・完了・バッテリー・ドア開放。閉塞アラームでは、まずルートの屈曲・三方活栓の向き・刺入部を確認する。
- ルート交換や輸液ポンプからの取り外し時は、クレンメを必ず閉じてフリーフロー(自由落下)を防ぐ。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について