第111回 看護師国家試験 午前 問80 解説
📝 問題
射出される精子が通るのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 射出される精子は尿道を通って体外へ出る
精子は精巣でつくられ、精巣上体→精管→射精管→尿道という道を通って体外へ出る。途中で精囊と前立腺の分泌液が加わり、精液となる。男性の尿道は尿の通り道と精子の通り道を兼ねており、射出される精子が最後に通るのはここである。
他の選択肢は精子の通り道ではない。精囊と前立腺は精液の分泌液を出す腺、尿管は腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管、膀胱は尿をためる器官である。
射精管とは
精管と精囊管が合流してできる短い管。前立腺の中を貫いて尿道に開く。
- 1
精囊不正解
精囊は精液の分泌液を産生する腺であり、精子が射出時に通る最終経路ではない。
- 2
尿管不正解
尿管は腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管であり、精子は通らない。
- 3
尿道正解
射精時に精子は射精管を経て尿道を通り体外へ射出される。
- 4
膀胱不正解
膀胱は尿を貯める器官であり、精子の通り道ではない。
- 5
前立腺不正解
前立腺は分泌液を出す腺で尿道を取り巻くが、精子が体外へ出る最終経路は尿道である。
📚 国試でよく狙われるところ
精路は順番を入れ替えて問われる。合流する場所を押さえておくと間違えない。 精子は精巣(精細管)でつくられ、精巣上体で成熟・貯蔵される。精管は膀胱の後ろで精囊管と合流して射精管となり、前立腺の中を貫いて尿道に開く。
- 精巣の温度は体温より2〜3℃低く保たれる必要があり、陰囊が体外にあるのはそのため。停留精巣では造精機能障害・悪性化のリスクが高まる。
- 精囊の分泌液には果糖が含まれ、精子のエネルギー源となる。精液の大部分は精囊液と前立腺液が占める。
- 前立腺は尿道を取り巻くため、肥大すると排尿困難・頻尿・残尿を生じる。
- 精巣のライディッヒ(間質)細胞がテストステロンを、セルトリ細胞が精子形成を支持する。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について