第111回 看護師国家試験 午前 問81 解説
📝 問題
心電図〔別冊No. 2〕を別に示す。心電図の記録速度は 25 mm/秒である。心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 心電図から求めた心拍数は50/分以上70/分未満である
心電図の記録速度が25mm/秒のとき、横方向の大きい1マス(5mm)は0.2秒にあたる。心拍数は、続けて現れるR波の間隔(RR間隔)が大きい何マス分あるかを数え、300÷マス数で求められる。
図のRR間隔は大きい5マス(約1.0秒)ほどなので、300÷5=約60/分。50/分以上70/分未満の範囲に入る。
RR間隔とは
心電図で、続けて現れる2つのR波(上に大きく振れる波)のあいだの長さ。1回の心拍にかかる時間を表す。
- 1
30/分以上、50/分未満不正解
30/分以上50/分未満なら、RR間隔は大きい6マスより広くなる(1.2秒以上)。図のRR間隔は5マスほどで、これより速い。
- 2
50/分以上、70/分未満正解
RR間隔が大目盛り約5マス(約1.0秒)で、300÷5=約60/分となり50〜70/分未満に該当する。
- 3
70/分以上、90/分未満不正解
70/分以上90/分未満なら、RR間隔は大きい3〜4マス台に縮む。図のRR間隔は5マスほどあり、当てはまらない。
- 4
90/分以上、100/分未満不正解
90/分以上100/分未満なら、RR間隔は大きい3マス前後。図のRR間隔はその1.5倍ほど広い。
- 5
100/分以上、110/分未満不正解
100/分を超えるとRR間隔は大きい3マスを切る。図のRR間隔は5マスほどで、頻脈ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
心電図は、マス目から心拍数や波形の幅を読ませる形で繰り返し問われる。目盛りと時間の対応を先に覚えよう。 記録条件が決まっているので、目盛りがそのまま時間と電位になる。標準は紙送り速度25mm/秒・感度1mV=10mm。
- 大目盛り(5mm)=0.2秒、小目盛り(1mm)=0.04秒。
- 心拍数の簡便法=300÷大目盛りマス数(=1500÷小目盛りマス数)。大目盛り3マスなら100/分、5マスなら60/分、6マスなら50/分。
- 正常値の目安=PQ(PR)間隔0.12〜0.20秒、QRS幅0.10秒未満。
- 成人の正常洞調律はおおむね60〜100/分。60未満は徐脈、100を超えると頻脈。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について