第110回 看護師国家試験 午前 問51 解説

一般老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ MRI検査前には義歯の装着を確認する。

MRI検査は強力な磁場を利用するため、体内外の金属が事故や画像障害の原因となる。義歯には金属(金属床・金属バネなど)が含まれることが多く、磁場に引き寄せられたり発熱・画像の乱れを生じたりする危険があるため、検査前に義歯を装着しているかを確認し、外す必要がある。 「義歯を装着していますか」の確認が適切である。

同様にペースメーカー、体内金属、磁性体を含む刺青、補聴器、貼付薬(金属を含むもの)なども確認・除去の対象である。 他の選択肢は、夜間の睡眠・呼吸苦・飲水時のむせを尋ねるもので、MRI検査の安全性に直接かかわる金属の確認とは観点が異なる。

磁性体とは

磁石に引きつけられる性質をもつ物質。鉄・ニッケル・コバルトを含む金属が代表で、強い磁場の中では勢いよく飛んでいくことがある。

  • 1

    「夜はよく眠れますか」不正解

    睡眠状況の確認はMRIの安全性に直接関わる金属確認の観点ではない。

  • 2

    「義歯を装着していますか」正解

    義歯には金属が含まれることが多く、磁場による事故防止のため確認が必要である。

  • 3

    「呼吸が苦しいことはありますか」不正解

    呼吸苦の確認は重要だが、MRI特有の金属確認という観点では最適でない。

  • 4

    「水を飲むときにむせることはありますか」不正解

    むせの確認は嚥下機能の評価であり、MRI前の必須確認事項ではない。

📚 国試でよく狙われるところ

MRIは「持ち込めないもの」が繰り返し問われる。外すもの・持ち込まないもの・検査中の注意の3つに分けて覚えよう。 MRIは強い磁場と電磁波を利用する検査で、放射線被曝はないが、金属の持ち込みが重大な事故につながる。

  • 禁忌・注意となるのは心臓ペースメーカー・植込み型除細動器、人工内耳、体内の金属クリップ、金属を含む義歯や装飾品、金属粉を含む刺青や化粧、金属を含む貼付剤(湿布・ニコチンパッチなど)。
  • 酸素ボンベ・ストレッチャー・車椅子など磁性体を検査室に持ち込むことは厳禁。
  • 検査中は大きな騒音があり狭い空間に入るため、閉所恐怖のある患者には事前説明と対応が必要。
  • 造影剤を用いる場合は腎機能とアレルギー歴を確認する。

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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