第110回 看護師国家試験 午前 問25 解説
📝 問題
成人の心肺蘇生時の胸骨圧迫の深さの目安はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 成人の胸骨圧迫の深さの目安は約5 cmである。
成人の心肺蘇生(CPR)における胸骨圧迫の深さの目安は約5 cm(6 cmを超えない)である。 選択肢のなかで最も適切なのはこの深さである。
胸骨圧迫は、胸骨の下半分を、1分間に100〜120回のテンポで、圧迫後は完全に胸を元に戻す(リコイル)ことが重要である。 深さが浅いと有効な血流が得られず、深すぎると胸郭損傷のリスクがある。 胸骨圧迫は一次救命処置(BLS)の中心となる手技である。
BLS〈ビーエルエス〉とは
その場に居合わせた人が、特別な器具をほとんど使わずに行う救命処置。胸骨圧迫・人工呼吸・AEDの使用をさす。
- 1
2 cm不正解
2 cmは浅すぎ、有効な血流を得られない。
- 2
5 cm正解
約5 cmが成人の胸骨圧迫の適切な深さである。
- 3
8 cm不正解
8 cmは深すぎ、胸郭損傷の危険がある。
- 4
11 cm不正解
11 cmは著しく深く不適切である。
📚 国試でよく狙われるところ
一次救命処置は手順と数値がそのまま選択肢になる。数値は4つまとめて頭に入れておく。 成人では深さ約5 cm(6 cmを超えない)、テンポ100〜120回/分、胸骨圧迫と人工呼吸は30:2、圧迫の中断は10秒以内である。 手順の面では、次の4点が問われる。
- 圧迫部位は胸骨の下半分。圧迫のたびに胸を完全に元に戻す(リコイル)ことで静脈還流が保たれる。
- 反応がなければ応援要請とAEDの手配を行い、呼吸と脈の確認は10秒以内で判断する。
- 小児・乳児では胸の厚さの約3分の1の深さで圧迫する。
- 訓練を受けていない救助者や人工呼吸をためらう場合は胸骨圧迫のみでよい。
参考: JRC蘇生ガイドライン
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について