第109回 看護師国家試験 午後 問6 解説
📝 問題
エリクソン, E. H. の発達理論で青年期に生じる葛藤はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ エリクソンの発達理論で青年期の課題は「同一性 対 同一性混乱」である。
エリクソンは人の生涯を8段階に分け、各段階に達成すべき心理社会的課題(危機)を設定した。 青年期の課題は「同一性(アイデンティティ)対 同一性混乱(役割の混乱)」である。
青年期は自分は何者かという問いに向き合い、自我同一性を確立する時期である。 この課題の達成が困難だと、自分の役割や進路に対する混乱が生じる。
他の選択肢はいずれもエリクソンの理論の別の段階の課題である。「生殖性 対 停滞」は成人期(壮年期)、「勤勉性 対 劣等感」は学童期、「自主性 対 罪悪感」は幼児後期の課題である。
生殖性とは
子どもを産むことだけでなく、子育てや後輩の指導のように、次の世代を育てて社会に何かを残そうとする力のこと。
- 1
生殖性 対 停滞不正解
生殖性 対 停滞は成人期(壮年期)の課題である。
- 2
勤勉性 対 劣等感不正解
勤勉性 対 劣等感は学童期の課題である。
- 3
自主性 対 罪悪感不正解
自主性 対 罪悪感は幼児後期の課題である。
- 4
同一性 対 同一性混乱正解
同一性 対 同一性混乱が青年期の課題である。
📚 混同しやすいので注意
エリクソンの8段階は、段階と課題を入れ替えて問われる。年代の順に並べて、対になる言葉ごと覚えよう。 各段階には心理社会的危機が置かれ、それを乗り越えることで人格的な力が得られるとされる。
| 段階 | 心理社会的課題(危機) |
|---|---|
| ①乳児期 | 基本的信頼 対 不信 |
| ②幼児前期 | 自律性 対 恥・疑惑 |
| ③幼児後期 | 自主性 対 罪悪感 |
| ④学童期 | 勤勉性 対 劣等感 |
| ⑤青年期 | 同一性 対 同一性混乱 |
| ⑥成人前期 | 親密性 対 孤立 |
| ⑦成人期(壮年期) | 生殖性 対 停滞 |
| ⑧老年期 | 統合性 対 絶望 |
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について