第109回 看護師国家試験 午後 問5 解説
📝 問題
保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務は守秘義務である。
保健師助産師看護師法(保助看法)は、看護師が業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないと守秘義務を定めている。 「業務上知り得た人の秘密を漏らさない」がこれに当たる。
守秘義務は、保健師・看護師・准看護師については保助看法に、助産師については刑法に定められている。 違反には罰則があり、患者のプライバシー保護の根幹をなす。
研究・記録の保存・自身の健康の保持増進は、いずれも望ましい行為だが、保助看法が看護師の義務として明記しているものではない。 国試では守秘義務・業務従事者届・特定行為研修などが問われる。
- 1
研究をする。不正解
研究は望ましいが保助看法上の看護師の義務ではない。
- 2
看護記録を保存する。不正解
看護記録の保存は医療法・療養担当規則等の規定で、保助看法の看護師の義務ではない。
- 3
看護師自身の健康の保持増進を図る。不正解
自身の健康保持増進は努力目標であり法定の義務ではない。
- 4
業務上知り得た人の秘密を漏らさない。正解
守秘義務は保助看法に明記された看護師の義務である。
📚 国試でよく狙われるところ
保助看法は看護職の免許・業務・義務を定める法律で、免許は厚生労働大臣が与える。 どの義務がどの法律に書いてあるかを入れ替えて問われるので、中身と法律名を対にして覚えよう。
- 看護師には業務独占(資格がなければ療養上の世話・診療の補助を業としてできない)と名称独占(資格がなければ看護師と名乗れない)の両方が定められている
- 業務従事者届は2年ごと、12月31日現在の状況を翌年1月15日までに就業地の都道府県知事へ届け出る
- 特定行為研修を修了した看護師は、医師の手順書により特定行為を実施できる
- 守秘義務違反には罰則があり、看護師を辞めた後も義務は続く
参考: 保健師助産師看護師法
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について