第108回 看護師国家試験 午後 問25 解説
📝 問題
腎機能を示す血液検査項目はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 腎機能を示す血液検査項目はクレアチニンである。
血清クレアチニンは筋肉でつくられ、そのほとんどが腎臓の糸球体でこし取られて尿へ捨てられる。 腎機能(糸球体濾過量)が落ちると捨てきれずに血液中へたまり、値が上がる。 尿素窒素(BUN)とならぶ腎機能の代表的な血液指標で、eGFRの算出にも使われる。
他の4つは腎臓以外を評価する項目である。AST〈GOT〉とビリルビンは肝・胆道、中性脂肪とLDLコレステロールは脂質代謝の指標である。
eGFR〈イージーエフアール〉とは
腎臓が1分間にどれくらいの血液をこし取れているかを、血清クレアチニンと年齢・性別から推定した値。腎機能の程度を表すのに使う。
- 1
中性脂肪不正解
中性脂肪は脂質代謝の指標で、腎機能を示さない。
- 2
ビリルビン不正解
ビリルビンは肝・胆道機能や溶血の指標である。
- 3
AST〈GOT〉不正解
AST〈GOT〉は肝・心筋などの逸脱酵素で、腎機能の指標ではない。
- 4
クレアチニン正解
クレアチニンは腎糸球体濾過機能を反映する。
- 5
LDLコレステロール不正解
LDLコレステロールは脂質代謝の指標で、腎機能を示さない。
📚 関連知識
| 項目 | 主に評価するもの |
|---|---|
| クレアチニン、尿素窒素〈BUN〉、eGFR、シスタチンC | 腎機能(糸球体濾過) |
| AST〈GOT〉、ALT〈GPT〉、γ-GT、ビリルビン、アルブミン | 肝・胆道の機能 |
| アミラーゼ、リパーゼ | 膵臓 |
| 総コレステロール、LDL・HDLコレステロール、中性脂肪 | 脂質代謝 |
| 血糖、HbA1c | 糖代謝(HbA1cは過去1〜2か月の平均血糖) |
| CK、トロポニン、BNP | 心筋・心不全 |
クレアチニンは筋肉量の影響を受けるため、るい痩の高齢者では腎機能低下を過小評価しやすい。
参考: 臨床検査データブック
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について