第108回 看護師国家試験 午後 問26 解説
📝 問題
嗅覚の一次中枢はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 嗅覚の一次中枢は嗅球である。
嗅覚は、鼻腔上部の嗅上皮にある嗅細胞(嗅神経)が匂い分子を受容することで始まる。 その軸索が篩骨の篩板を貫いて嗅球に達する。嗅球が嗅覚の一次中枢であり、ここから嗅索を経て大脳の嗅覚野へ伝えられる。
他の3つは一次中枢ではない。嗅上皮は匂いを受容する感覚器(受容器)、上鼻甲介は嗅上皮が存在する部位、後頭葉は視覚野である。
一次中枢とは
末梢の受容器から届いた感覚の情報が、最初に中継・処理される中枢。ここからさらに大脳皮質の感覚野へ送られる。
- 1
嗅球正解
嗅球は嗅覚情報を最初に中継する一次中枢である。
- 2
嗅上皮不正解
嗅上皮は匂いを受容する感覚器(受容器)であり、中枢ではない。
- 3
後頭葉不正解
後頭葉は視覚野であり、嗅覚の中枢ではない。
- 4
上鼻甲介不正解
上鼻甲介は嗅上皮が存在する部位で、中枢そのものではない。
📚 国試でよく狙われるところ
特殊感覚は、受容器と中枢(大脳の担当領域)を入れ替えて問われる。どこで受け取り、どこで感じるのかを対にして覚えよう。
| 感覚 | 受容器 | 大脳の担当領域 |
|---|---|---|
| 嗅覚 | 鼻腔上部の嗅上皮(嗅細胞) | 嗅球を経て前頭葉下面・側頭葉内側の嗅覚野 |
| 視覚 | 網膜(錐体・杆体) | 後頭葉の視覚野 |
| 聴覚・平衡覚 | 内耳(蝸牛・前庭・半規管) | 側頭葉の聴覚野 |
| 味覚 | 舌の味蕾 | 頭頂葉の味覚野 |
嗅覚だけは視床を経由せずに大脳皮質に達し、情動や記憶と結びつきやすい。
参考: 標準生理学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について