第108回 看護師国家試験 午後 問24 解説
📝 問題
体温調節中枢があるのはどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ 体温調節中枢は視床下部にある。
体温調節中枢は間脳の視床下部にある。 視床下部は皮膚や体の深部から届く温度の情報をまとめ、セットポイントを決める。 体温が高いときは発汗と血管拡張で熱を逃がし、低いときはふるえと血管収縮で熱をつくって、体温を一定に保つ。 視床下部は自律神経系・内分泌系の中枢でもある。
他の4つは別のはたらきを担う部位である。延髄は呼吸と循環(心臓・血管運動)の中枢、橋は呼吸の調節、小脳は運動の協調、大脳皮質は高次機能を担う。
セットポイントとは
体を何度に保つかという、体温の目標値。感染などでこの値が高く設定されると、実際の体温が追いつくまで寒気やふるえが起こる。
- 1
橋不正解
橋は呼吸調節などに関与するが、体温調節中枢ではない。
- 2
延髄不正解
延髄は呼吸・循環の中枢で、体温調節中枢ではない。
- 3
小脳不正解
小脳は運動の協調・平衡を司り、体温調節中枢ではない。
- 4
大脳皮質不正解
大脳皮質は高次機能を担うが、体温調節の中枢ではない。
- 5
視床下部正解
視床下部が体温調節中枢である。
📚 関連知識
| 部位 | 主な機能 |
|---|---|
| 視床下部 | 体温調節、摂食・飲水、自律神経、内分泌(下垂体の制御)、概日リズム |
| 視床 | 嗅覚を除く感覚の中継 |
| 中脳 | 姿勢反射、対光反射、眼球運動 |
| 橋 | 呼吸調節、顔面の運動・感覚 |
| 延髄 | 呼吸中枢、心臓・血管運動中枢、嚥下・嘔吐・咳の中枢 |
| 小脳 | 運動の協調、平衡、筋緊張の調節 |
生命維持に直結する呼吸・循環の中枢は延髄。ここが障害されると致命的になる。
参考: 標準生理学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について