第106回 看護師国家試験 午後 問40 解説
📝 問題
自助具を図に示す。関節リウマチによって肩関節に痛みがある患者の関節保護のための自助具として最も適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 肩関節に痛みがある人の関節を守る自助具として、柄の長いブラシが最も適している。
関節リウマチの自助具は、痛む関節の負担を減らせるかで選ぶ。 肩関節が痛む人がいちばん困るのは、背中・足元・頭の後ろのように、腕を大きく上げないと届かない場所を洗う場面である。
柄の長いブラシを使うと、腕を上げないまま背中や足元へ手が届く。肩関節を動かす範囲が小さいままで体を洗えるので、痛みと関節への負担を減らせる。
他の3つも自助具だが、守っているのは肩ではない。
万能カフとは
手のひらに巻いたベルトに、スプーンや歯ブラシを差し込んで使う自助具。指で握れなくても道具を保持できる。
- 1
万能カフ不正解
万能カフは、手のひらに巻いたベルトにスプーンや歯ブラシを差し込んで使う自助具である。握力が弱くて道具を持てない人の手指を助けるもので、肩を動かす範囲は変わらない。
- 2
長柄ブラシ正解
柄が長く曲がっているため、腕を上げずに背中や足元まで届く。肩関節を大きく動かさずに洗えるので、痛みのある肩を守れる。
- 3
コップホルダー不正解
コップホルダーは、コップの両側に取っ手を付けて持ちやすくする自助具である。手指や手関節の負担を減らすもので、肩の動きには関係しない。
- 4
レバー式ドアノブ不正解
レバー式ドアノブは、握って回す動きを、押し下げるだけの動きに変える。手指と手関節を守る工夫である。
📚 ここも一緒におさえておこう
関節リウマチの生活指導は、関節を守るために何をするかが問われる。「小さい関節を使わない・ひねらない・つらい時間帯に動かさない」の3つで覚えよう。
- 物は指先でつままず、手のひら全体や両腕で抱えて持つ。小さい関節ほど変形しやすい
- ドアノブや蛇口はレバー式にして、手首をひねる動きを減らす
- 朝のこわばりが強い時間を避け、動かしやすい時間に家事や運動をまとめる
参考: 系統看護学講座 成人看護学(運動器)/系統看護学講座 リハビリテーション看護
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について