第106回 看護師国家試験 午後 問12 解説
📝 問題
キューブラー・ロス, E.による死にゆく人の心理過程で第2段階はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 死にゆく人の心理過程の第2段階は、死ななければならないことへの怒りである。
Kübler-Ross(キューブラー・ロス)は、死を告げられた人の心の動きを5段階にまとめた。 ①否認=何かの間違いだと受け入れられない ②怒り=なぜ自分なのかという思いを周囲にぶつける ③取り引き=何かと引き換えに延命を願う ④抑うつ=現実を知って落ち込む ⑤受容=死を静かに受け入れる
第2段階の怒りは、否認しきれなくなった現実を前にわき起こる。死を静かに受け入れる受容は最後の第5段階、延命のための取り引きは第3段階、死を認めようとしない否認は第1段階にあたる。
- 1
死ぬことへの諦め不正解
死を静かに受け入れる受容は、最後の第5段階にあたる。
- 2
延命のための取り引き不正解
延命のための取り引きは第3段階で、怒りのあとに現れる。
- 3
死を認めようとしない否認不正解
死を認めようとしない否認は第1段階で、告知の直後に多くみられる。
- 4
死ななければならないことへの怒り正解
怒りは第2段階で、否認しきれなくなった現実への感情が周囲へ向かう。
📚 ここも一緒におさえておこう
死にゆく人の心の動きは、段階の名前と順番を入れ替えて問われる。名前だけでなく番号とセットで覚えよう。
- 段階は必ず順に進むとは限らず、行き来することも、受容に至らないまま亡くなることもある
- 怒りを向けられても看護師個人への攻撃と受け取らず、そばに居続けることが支えになる
- 同じ喪失の理論に、Fink(フィンク)の危機モデル(衝撃・防御的退行・承認・適応)がある
参考: Kübler-Ross, E.『死ぬ瞬間』/系統看護学講座 基礎看護学
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について