第106回 看護師国家試験 午前 問83 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

児童相談所について正しいのはどれか。2つ選べ。

✅ 正解

2・4

💡 解説

✅ 児童相談所には児童福祉司が配置され、知的障害に関する相談も受け付ける。

児童相談所は、児童福祉法にもとづいて都道府県と指定都市に置かれる機関である。中核市や特別区も、政令で定められれば設置できる。 受ける相談は虐待だけではない。養護・保健・障害・非行・育成の5つに分かれ、知的障害の判定と療育手帳に関する相談もここが担う。 職員には児童福祉司・児童心理司・医師と保健師がそれぞれ置かれ、児童福祉司が相談と調査を担う。

他の選択肢は、担い手や対象が違う。一時保護できるのは18歳未満の子どもで、大人の女性を守るのは別の機関になる。衛生知識の普及は、児童福祉法にもとづく保健所の役割である。

一時保護とは

子どもの安全を守るため、家庭から離して児童相談所などで一時的に預かること。保護者の同意がなくても行える。

  • 1

    国が設置する。不正解

    設置するのは都道府県と指定都市で、児童福祉法で義務づけられている。中核市と特別区も政令で定められれば置ける。

  • 2

    児童福祉司が配置されている。正解

    児童福祉司は児童相談所に必ず置かれる職員である。相談と調査を行い、子どもと家族への支援を組み立てる。

  • 3

    母親を一時保護する機能を持つ。不正解

    一時保護できるのは18歳未満の子どもである。母親の保護は配偶者暴力相談支援センターや母子生活支援施設が担う。

  • 4

    知的障害に関する相談を受ける。正解

    知的障害に関する相談を受け、判定を行って療育手帳の交付につなげる。障害相談は5つの相談区分の1つである。

  • 5

    児童の保健について正しい衛生知識の普及を図る。不正解

    児童の保健について正しい衛生知識の普及を図るのは、児童福祉法が定める保健所の業務である。児童相談所は個々の相談に応じて支援する。

📚 ここも一緒におさえておこう

児童相談所は、しくみの改正点と、虐待を見つけたときの動きが問われる。変わったところと通告の流れをまとめて覚えよう。

  • 児童相談所は2023年4月からこども家庭庁の所管になった
  • 保護者の同意が得られない一時保護には、2025年6月から裁判官が出す一時保護状が必要になった
  • 虐待を受けたと思われる子どもを見つけた人には、児童相談所・市町村・福祉事務所への通告の義務がある
  • 全国共通の相談ダイヤル189(いちはやく)にかけると、最寄りの児童相談所につながる

参考: 児童福祉法/こども家庭庁「児童相談所運営指針」

出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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