第106回 看護師国家試験 午前 問14 解説
📝 問題
小脳失調でみられるのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 小脳失調では姿勢の保持が困難になる。
小脳は、体のバランスをとり、動きをなめらかに調節する。 ここが障害されても筋力そのものは保たれるが、動きの調節ができなくなる。 立っているだけでふらつき、姿勢を保てなくなる体幹失調が代表的である。
小脳失調でみられる症状。 ・足を大きく広げて歩く(失調性歩行) ・目標に手を伸ばすと震える(企図振戦) ・ろれつが回らない(構音障害) ・手のひらを速く返せない(変換運動障害)
錐体外路とは
動きのなめらかさや姿勢を、意識しないうちに調節している神経の経路。障害されると体のこわばりや震えが出る。
- 1
下肢の麻痺が認められる。不正解
麻痺は、運動の命令を伝える経路(錐体路)の障害で起こる。小脳失調では筋力は保たれている。
- 2
姿勢保持が困難になる。正解
小脳はバランスを保つ役割を担うため、障害されると立っていられずふらつく。
- 3
血圧が不安定になる。不正解
血圧の調節は自律神経が担う。血圧が不安定になるのは自律神経の障害でみられる。
- 4
体がこわばる。不正解
体のこわばり(固縮)は錐体外路の障害で起こり、パーキンソン病でみられる。
📚 ここも一緒におさえておこう
運動の障害は、壊れた場所と症状を組み合わせて問われる。「小脳=調節できない、錐体路=動かせない、錐体外路=勝手に動く・固まる」と場所で覚えよう。
- 小脳の障害では目を開けていてもふらつき、Romberg(ロンベルグ)徴候は陰性である
- 深部感覚の障害では、目を閉じるとふらつきが強くなる(Romberg徴候陽性)
- 看護では、転倒を防ぐ環境の調整と、動作をゆっくり行う指導が中心になる
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について