第105回 看護師国家試験 午前 問54 解説

一般小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

小児の骨折の特徴で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 小児の骨は弾力があるため、完全に折れきらない不全骨折を起こしやすい。

小児の骨は成人より水分と有機質が多くてしなやかで、外側を包む骨膜も厚く丈夫である。そのため折れる力が加わっても完全には離断せず、片側だけ折れて曲がる若木骨折や、つぶれて膨らむ竹節状骨折といった不全骨折になりやすい。

厚い骨膜が折れた骨を支えるため、位置のずれや変形も起こりにくい。血流が豊富で骨の再生も速く、骨がくっつかない骨癒合不全はまれである。

若木骨折とは

若い木の枝を曲げたときのように、骨が完全には折れずに片側だけ折れて曲がる骨折。小児に特徴的である。

  • 1

    不全骨折しやすい。正解

    小児の骨は弾力があり骨膜も厚いため、完全には折れきらない若木骨折や竹節状骨折になりやすい。

  • 2

    圧迫骨折しやすい。不正解

    圧迫骨折は、骨粗鬆症のある高齢者の脊椎で起こりやすい骨折である。弾力のある小児の骨ではまれにしか起こらない。

  • 3

    骨折部が変形しやすい。不正解

    逆。厚い骨膜が折れた骨を包んで支えるため、位置のずれや変形は起こりにくい。残ったずれも成長とともに整っていく。

  • 4

    骨癒合不全を起こしやすい。不正解

    小児の骨は血流が豊富で再生が速く、成人より短い期間でくっつく。骨癒合不全はまれである。

📚 ここも一緒におさえておこう

小児の骨折は、成人との違いに加えて、小児だけに起こる問題が問われる。骨の端にある成長軟骨を忘れないようにしよう。

  • 骨の端には成長に関わる成長軟骨(骨端線)があり、ここを含む骨折は長さや向きの左右差を残すことがある
  • 成長する力(リモデリング)が働くため、多少のずれは手術をしなくても整っていく
  • 乳幼児は痛みを言葉で訴えられない。患肢を動かさない、触ると泣くといった様子から気づく

参考: 系統看護学講座 小児看護学/系統看護学講座 成人看護学(運動器)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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