第105回 看護師国家試験 午前 問21 解説
📝 問題
注射針を皮膚に対して45〜90度の角度で刺入するのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 皮膚に対して45〜90度で刺入するのは筋肉内注射である。
注射は、薬を届けたい層の深さで刺入角度が決まる。深い層を狙うほど角度は大きくなる。 筋肉内注射は、皮膚と皮下組織の下にある筋肉へ薬を入れるため、45〜90度と最も立てて刺す。筋肉は血流が多く、皮下注射より吸収が速い。
部位は、上腕なら三角筋中央部(三角筋の輪郭と腋窩ひだの高さ)、殿部なら中殿筋を選ぶ。太い神経や血管を避けられる場所として決まっている。
皮内注射・皮下注射・静脈内注射は、これより浅い層を狙うので角度は小さく、なかでも皮内注射がいちばん寝かせて刺す。
- 1
皮内注射不正解
皮内注射は表皮と真皮の間へ入れるもので、皮膚とほぼ平行に刺す。ツベルクリン反応やアレルギーの検査に使い、注入すると膨疹ができる。
- 2
皮下注射不正解
皮下注射は皮下組織へ入れるもので、10〜30度で刺す。インスリンやワクチンの多くがこの方法。
- 3
筋肉内注射正解
筋肉内注射は筋層まで届かせるため、45〜90度と最も立てて刺す。三角筋や中殿筋を選ぶ。
- 4
静脈内注射不正解
静脈内注射は血管の中へ入れるもので、血管の走行に沿って15〜20度で刺す。
📚 国試でよく狙われるところ
注射は、角度・部位・入る層の組合せを入れ替えて問われる。浅い順に皮内→皮下→筋肉内と並べ、角度を対にして覚えよう。
| 種類 | 刺入角度 | 入る層 | 主な部位 |
|---|---|---|---|
| 皮内注射 | ほぼ平行(0〜10度) | 表皮と真皮の間 | 前腕内側 |
| 皮下注射 | 10〜30度 | 皮下組織 | 上腕外側後方、腹部 |
| 筋肉内注射 | 45〜90度 | 筋層 | 三角筋、中殿筋 |
| 静脈内注射 | 15〜20度 | 静脈の中 | 肘正中皮静脈など |
参考: 標準的な基礎看護学(与薬・注射法)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について