第104回 看護師国家試験 午前 問22 解説
📝 問題
血中濃度を確認する必要性が最も高い医薬品はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ テオフィリンは効く濃度と中毒を起こす濃度が近く、血中濃度を測りながら使う必要がある。
テオフィリンは気管支を広げる薬で、効く濃度と中毒を起こす濃度が近い。 少し多いだけで悪心・嘔吐、動悸、ひどいときはけいれんが起こる。 年齢や発熱、いっしょに飲む薬でも濃度が変わるため、治療薬物モニタリング(TDM)が必要な薬の代表とされる。
ほかの3つは、血液中の濃度を測らなくても、症状や検査値で効き目と副作用を確かめられる。
治療薬物モニタリング(TDM)とは
血液中の薬の濃度を測って、効きすぎや効かなさすぎが起きないように投与量を調節すること。
- 1
アスピリン不正解
熱や痛みを抑え、少量では血を固まりにくくする薬。効き目は症状で、副作用は出血や胃の症状でみる。
- 2
フロセミド不正解
尿を増やす利尿薬。効き目は尿量・体重・むくみで確かめ、あわせてカリウムの値をみる。
- 3
テオフィリン正解
効く量と中毒になる量の差が小さく、体調や併用薬でも濃度が変わる。血液中の濃度を測って投与量を決める。
- 4
インドメタシン不正解
炎症と痛みを抑える非ステロイド性抗炎症薬。効き目は痛みの程度で、副作用は胃の症状や腎機能でみる。
📚 国試でよく狙われるところ
血中濃度を測る薬は「効く量と危ない量が近い薬」と決まっている。名前をまとめて覚えよう。
- 気管支を広げるテオフィリン
- 強心薬のジゴキシン(悪心・徐脈・不整脈が中毒のサイン)
- 抗てんかん薬のフェニトインやバルプロ酸
- 腎障害や難聴が問題になるバンコマイシンなどの抗菌薬
参考: 系統看護学講座 薬理学/医薬品の添付文書(テオフィリン製剤)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について