第104回 看護師国家試験 午前 問21 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

生理食塩水の塩化ナトリウム濃度はどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 生理食塩水の塩化ナトリウム濃度は0.9%である。

生理食塩水は、塩化ナトリウムを0.9%の濃さで水に溶かした液である。 体液とほぼ同じ浸透圧をもつ等張液なので、血管に入れても赤血球がふくらんだり縮んだりしない。 細胞外の水分を補う輸液のほか、創部の洗浄や薬を溶かす液としても使う。

これより濃い食塩水は高張液で、そのまま血管に入れると細胞から水を引き出してしまう。

浸透圧とは

濃さの違う液が膜で隔てられたとき、水が薄いほうから濃いほうへ移ろうとする力。体液と同じ大きさの液を等張液という。

  • 1

    0.9%正解

    体液と同じ浸透圧になる濃さ。細胞外の水分の補給、洗浄、薬の溶解に広く使う。

  • 2

    5%不正解

    等張になるのはブドウ糖液のほうの濃さ。食塩水でこの濃さにすると高張になり、そのまま点滴すると細胞から水を奪う。

  • 3

    9%不正解

    体液の10倍の濃さで、0.9%と桁を取り違えやすい。輸液には用いない。

  • 4

    15%不正解

    体液よりはるかに濃い高張液。そのまま血管に入れる液ではない。

📚 混同しやすいので注意

輸液は、濃さの数字と「等張か高張か」を入れ替えて問われる。0.9%の食塩水と5%のブドウ糖液が等張、と対にして覚えよう。 5%ブドウ糖液は体内でブドウ糖が使われ、あとに水だけが残るので、細胞の中まで水を届けられる。 出血や下痢で失われるのは細胞の外にある水分なので、まず生理食塩水などの細胞外液補充液で補う。

参考: 日本薬局方 生理食塩液/系統看護学講座 基礎看護技術

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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