第103回 看護師国家試験 午後 問66 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

新生児室の環境で適切なのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 新生児室の湿度は50〜60%に保つ。

新生児は体温を調節する力が弱く、体の大きさのわりに皮膚から水分が失われやすい。 新生児室は室温を24〜26℃、湿度を50〜60%に保ち、この2つを同時に守る。 乾燥しすぎると皮膚や気道から水分が奪われ、湿りすぎると細菌が増えやすくなる。

他の3つは条件がずれている。 新生児室は清潔を保つ区域だが、無菌室にする必要はない。手指衛生と標準予防策で感染を防ぐ。 室温27〜28℃では高すぎて、新生児が熱をためこむ。 コットの間隔は感染を防ぐために90cm程度あけるのが望ましく、60cmでは近い。

コットとは

新生児室で使う、透明な箱型の寝台。外から中の赤ちゃんの様子を見られる。

  • 1

    無菌室不正解

    新生児室は清潔を保つ区域で、無菌室ではない。手指衛生と標準予防策が感染対策の柱になる。

  • 2

    湿度は50〜60%正解

    湿度50〜60%は、皮膚や気道からの水分の喪失と細菌の繁殖の両方を抑えられる範囲。

  • 3

    温度は27〜28℃不正解

    新生児室の室温は24〜26℃が目安。27〜28℃では高すぎて熱がこもる。

  • 4

    コット間の距離は60cm不正解

    コットの間隔は90cm程度あけるのが望ましい。60cmでは近く、飛沫や接触による感染が広がりやすい。

📚 ここも一緒におさえておこう

新生児室の数値は、体温を保つ仕組みと結びつけて出る。「熱を逃がさない・乾かさない」の2つで覚えよう。

  • 新生児が熱を失う経路は輻射・伝導・対流・蒸散の4つ。処置台を温める、体をすぐ拭くなどで防ぐ
  • 出生直後の低体温は低血糖や代謝性アシドーシスにつながる。皮膚を乾かし、帽子や温めたリネンで包む
  • 新生児の腋窩体温は36.5〜37.5℃を目安にする

参考: 母性看護学テキスト(新生児の生理と環境調整)/厚生労働省「医療施設等における感染対策ガイドライン」

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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