第103回 看護師国家試験 午後 問58 解説
📝 問題
小規模多機能型居宅介護で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 小規模多機能型居宅介護では、利用者の状態に応じて短期間の宿泊ができる。
小規模多機能型居宅介護は、1つの事業所が通い・訪問・泊まりの3つを組み合わせて提供する地域密着型サービスである。 顔なじみの職員が3つとも担うので、状態が変わっても環境を変えずに済み、在宅での暮らしを続けやすい。泊まりは日程を決めて予約するものではなく、その日の状態や家族の都合に合わせて使える。
他の選択肢は、指定する主体・分類・定員を取り違えている。地域密着型サービスを指定するのは都道府県ではなく市町村で、利用できるのは原則その市町村の住民である。 分類は地域密着型サービスであって、施設サービスには含まれない。 定員は「1日あたり19人以下」という決め方ではない。出題時(2014年)は登録25人以下・通い15人以下だったが、2015年の改正で登録29人以下・通い18人以下になった。
地域密着型サービスとは
住み慣れた地域で暮らし続けられるように、市町村が指定し、その市町村の住民が利用する介護保険のサービス。
- 1
都道府県が事業者を指定する。不正解
地域密着型サービスの指定と監督は市町村が行う。利用できるのは原則その市町村の住民である。
- 2
介護給付の施設サービスの1つである。不正解
在宅で暮らす要介護者が使う地域密着型サービスの1つである。施設サービスは介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院を指す。
- 3
1日あたりの利用定員は19人以下である。不正解
定員は登録・通い・泊まりの3段階で決まる。現在は登録29人以下、1日の通い18人以下、泊まり9人以下で、19人という区切りはない。
- 4
要介護者の状態に応じて短期間の宿泊が可能である。正解
その日の状態に合わせて泊まりを使える。日程を決めて利用する短期入所と違い、急な体調の変化や家族の都合にも対応できる。
📚 国試でよく狙われるところ
地域密着型サービスは、どの事業が含まれるか・誰が指定するか・定員は何人かを入れ替えて問われる。名前に「地域密着型」が付いたら市町村、と結びつけて覚えよう。
- 小規模多機能型居宅介護に訪問看護を加えたものが看護小規模多機能型居宅介護で、医療の必要な人も在宅で過ごせる。
- ほかの地域密着型サービスに定期巡回・随時対応型訪問介護看護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、夜間対応型訪問介護がある。
- 定員は登録29人以下、1日の通いが18人以下、泊まりが9人以下である。
参考: 厚生労働省 介護サービス情報公表システム(小規模多機能型居宅介護)/介護保険法(地域密着型サービス)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について