第103回 看護師国家試験 午後 問42 解説
📝 問題
異常な呼吸音とその原因の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 連続性副雑音は、気道が狭くなったところを空気が通るときに生じる。
呼吸音に混じって聞こえる異常音を副雑音といい、肺から鳴るラ音と、胸膜がこすれて鳴る胸膜摩擦音に分けられる。 ラ音は、音が続くか途切れるかで見分ける。
笛のように長く続く連続性副雑音は、狭くなった気道を空気が通るときに鳴る。 高い笛音は気管支喘息、低いいびき音は痰などで太い気道が狭くなったときに聞こえる。
プツプツと途切れる断続性副雑音は2種類ある。 水泡音は気道にたまった分泌物が空気ではじけて鳴り、捻髪音は広がりにくくなった肺胞が吸気の終わりに開くときに鳴る。
捻髪音とは
髪の毛を指でこすったような、細かくパチパチと途切れる音。硬くなった肺胞が吸気の終わりに開くときに鳴る。
- 1
連続性副雑音 ── 気道の狭窄正解
連続性副雑音は、狭くなった気道を空気が通るときに鳴る。気管支喘息の笛音や、痰による太い気道のいびき音が代表である。
- 2
断続性副雑音 ── 胸膜での炎症不正解
断続性副雑音の原因は、気道の分泌物(水泡音)と、広がりにくくなった肺胞(捻髪音)。胸膜の炎症で鳴るのは胸膜摩擦音である。
- 3
胸膜摩擦音 ── 肺胞の伸展性の低下不正解
胸膜摩擦音は、炎症で粗くなった胸膜どうしがこすれて鳴る音。肺胞の伸展性が下がって鳴るのは捻髪音である。
- 4
捻髪音 ── 気道での分泌物貯留不正解
捻髪音は、線維化などで硬くなった肺胞が吸気の終わりに開く音。気道に分泌物がたまって鳴るのは水泡音である。
📚 混同しやすいので注意
副雑音は、音の名前と原因を入れ替えて問われる。「続く=気道が狭い」「途切れる=分泌物か肺胞」と対にして覚えよう。
| 種類 | 音の特徴 | 主な原因・疾患 |
|---|---|---|
| 笛音(連続性) | 高く長い、笛のような音 | 気管支喘息など、細い気道の狭窄 |
| いびき音(連続性) | 低く、いびきのような音 | 痰や腫瘍による、太い気道の狭窄 |
| 水泡音(断続性) | 粗くブツブツと途切れる音 | 気道の分泌物。肺炎、肺水腫、気管支拡張症 |
| 捻髪音(断続性) | 細かくパチパチと途切れる音 | 広がりにくい肺胞。間質性肺炎、肺線維症 |
| 胸膜摩擦音 | こすれ合うような音 | 胸膜炎 |
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術/系統看護学講座 成人看護学 呼吸器
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について