第103回 看護師国家試験 午前 問77 解説
📝 問題
災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 災害急性期の看護師は、まず災害現場の安全を確保する。
災害の現場では、二次災害に巻き込まれて救助する側が傷つくと、救える人まで救えなくなる。 最初に行うのは安全の確保で、確かめる順番は自分自身→現場→傷病者と決まっている。安全が確認できて初めて、傷病者に近づいて評価や処置を始める。
他の選択肢は、担い手か時期がずれている。 発信する情報は災害対策本部がまとめ、指揮系統を通して外へ出す。急性期の行動は本部の指示に従い、対応マニュアルの見直しは災害が起きていない平常時の備えにあたる。
- 1
情報の発信を行う。不正解
災害時の情報の発信は災害対策本部が担う。現場の看護師は、集めた情報を本部へ伝える側になる。
- 2
各自の判断で行動する。不正解
逆。急性期は指揮命令系統に従って動く。各自の判断で動くと、支援の重複と抜けが同時に起こる。
- 3
災害現場の安全を確保する。正解
二次災害を防ぐため、自分自身・現場・傷病者の順に安全を確かめてから活動を始める。
- 4
災害時の対応マニュアルの見直しをする。不正解
対応マニュアルの見直しは、災害が起きていない平常時に行う備えである。
📚 国試でよく狙われるところ
災害看護は時期ごとに何をするかを入れ替えて問われる。急性期・亜急性期・慢性期に、その前の平常時を足した4つで覚えよう。
- 平常時=マニュアルの整備、訓練、物品の備蓄、災害拠点病院の体制づくり。
- 急性期=安全の確保、トリアージ、救命処置、搬送。
- 亜急性期=避難所の生活環境の整備と感染対策、持病の薬の確保。
- 慢性期=心のケア、生活の再建、災害関連死の予防。
参考: 系統看護学講座 看護の統合と実践 災害看護学
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について