第103回 看護師国家試験 午前 問76 解説
📝 問題
災害派遣医療チーム〈DMAT〉の活動で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 災害派遣医療チームは、災害の急性期に被災地域内で傷病者を搬送する活動を担う。
災害派遣医療チーム(DMAT)は、医師・看護師・業務調整員でつくる少人数のチームで、災害の発生からおおむね48時間以内の急性期に動けるよう訓練されている。 被災地域の中では、病院の支援や現場での医療活動とあわせて、傷病者を近くの医療機関へ運ぶ域内搬送を担う。重症者を被災地の外へ運ぶ広域医療搬送にも加わる。
他の選択肢は、急性期を過ぎてから別の担い手が引き受ける仕事である。 心のケアは災害派遣精神医療チームが、急性期のあとの継続的な医療は日本医師会災害医療チームなどが引き継ぐ。復興の手助けは行政やボランティアの役割になる。
- 1
被災地域内での傷病者の搬送を行う。正解
被災地域内での搬送は災害派遣医療チームの中心的な活動で、域内搬送と広域医療搬送のどちらも担う。
- 2
外傷後ストレス障害〈PTSD〉に対応する。不正解
心的外傷後ストレス障害(PTSD)などへの対応は、災害派遣精神医療チームが急性期から中長期にわたって担う。
- 3
長期の継続的な医療を行う。不正解
急性期を過ぎたあとの継続的な医療は、日本医師会災害医療チームや現地の医療機関へ引き継ぐ。
- 4
被災地の復興を手助けする。不正解
復興の手助けは行政やボランティアが担うもので、医療チームの任務には含まれない。
📚 ここも一緒におさえておこう
災害医療のチームは名前が似ていて入れ替えて問われる。いつの時期に何をするかを対にして覚えよう。
- 災害派遣医療チーム(DMAT)=発災直後の急性期に、病院の支援・現場活動・搬送を行う。
- 災害派遣精神医療チーム=被災者と支援する側の心のケアを、急性期から中長期まで行う。
- 日本医師会災害医療チーム=急性期のあとを引き継ぎ、避難所や被災地の診療所で医療を続ける。
参考: 厚生労働省「日本DMAT活動要領」
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について