第103回 看護師国家試験 午前 問66 解説
📝 問題
成乳と比較した初乳の特徴で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 初乳は成乳よりもIgAを多く含む。
初乳は分娩後3〜5日ごろまでに出る、黄色みが強くて粘り気のある母乳である。 最大の特徴は分泌型IgAを多く含むことで、これが赤ちゃんの腸の粘膜をおおい、細菌やウイルスが体に入るのを防ぐ。まだ自分で抗体を作れない新生児にとっての最初の防御になる。
初乳は赤ちゃんを守る成分が多い母乳で、日がたつにつれて、育てるためのエネルギー源が多い成乳へ変わっていく。
IgA〈アイジーエー〉とは
鼻や腸などの粘膜を守る免疫グロブリン。初乳に多く含まれ、赤ちゃんの腸で細菌やウイルスの侵入を防ぐ。
- 1
ラクトアルブミンが少ない。不正解
逆。ラクトアルブミンなどの乳清蛋白は初乳のほうが多く、成乳になるにつれて減る。
- 2
IgAの含有量が多い。正解
初乳にはIgAが多く含まれ、新生児の腸の粘膜を守る。
- 3
粘稠度が低い。不正解
逆。初乳は粘り気が強く、成乳のほうがさらりとしている。
- 4
乳糖が多い。不正解
乳糖が多いのは成乳のほうである。初乳は蛋白質とミネラルに富み、乳糖と脂肪は少ない。
📚 国試でよく狙われるところ
初乳と成乳は、どちらが多いかを入れ替えて問われる。「初乳=守る成分が多い、成乳=育てる成分が多い」と対にして覚えよう。
| 項目 | 初乳 | 成乳 |
|---|---|---|
| 出る時期 | 分娩後3〜5日ごろまで | 産後10日ごろから |
| 色・粘り | 黄色みが強く、粘り気がある | 白色でさらりとしている |
| 蛋白質・IgA | 多い | 少ない |
| 乳糖・脂肪 | 少ない | 多い |
| エネルギー | 低め | 高め |
参考: 母性看護学テキスト(褥婦と新生児の看護)/厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について