第103回 看護師国家試験 午前 問5 解説

⭐ 必修健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

全ての人が差別されることなく同じように生活できるという考え方を示しているのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 全ての人が差別されることなく同じように生活できるという考え方はノーマライゼーションである。

ノーマライゼーションは、障害のある人もない人も、同じ地域でふつうの暮らしを送れるようにするという考え方である。デンマークで知的障害のある人の施設収容を見直す運動から始まり、世界へ広がった。

暮らしの場を施設から地域へ移す脱施設化や、段差や偏見を取り除くバリアフリーは、この考え方を形にしたものである。

  • 1

    ヘルスプロモーション不正解

    ヘルスプロモーションは、人々が自ら健康をコントロールし改善できるようにする過程で、オタワ憲章で示された。

  • 2

    ノーマライゼーション正解

    ノーマライゼーションは、障害の有無で分けずに、誰もが地域でふつうに暮らせる社会をめざす考え方である。

  • 3

    プライマリヘルスケア不正解

    プライマリヘルスケアは、住民が参加して身近で基本的な保健医療を受けられるようにする考え方で、アルマ・アタ宣言で示された。

  • 4

    エンパワメント不正解

    エンパワメントは、その人が本来もつ力を引き出し、自分で決めて行動できるようにする働きかけである。

📚 ここも一緒におさえておこう

カタカナの理念は、名前と中身を入れ替えて問われる。ノーマライゼーションと並べて出る言葉を、一言の言い換えとセットで覚えよう。

  • ソーシャルインクルージョン=誰も排除せず、社会の一員として包み込むこと。ノーマライゼーションを社会全体へ広げた考え方。
  • ユニバーサルデザイン=はじめから誰にとっても使いやすいように設計すること。あとから障壁を取り除くバリアフリーとは出発点が違う。
  • アドボカシー=自分で権利を主張しにくい人に代わって、その人の権利を守り代弁すること。

参考: 障害者基本法/WHO オタワ憲章

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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