第103回 看護師国家試験 午前 問39 解説
📝 問題
クリティカルシンキングで適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ クリティカルシンキングは、根拠をもって看護を実践することを可能にする。
クリティカルシンキングは、思い込みや慣習をいったん脇に置き、その情報が確かかどうかを筋道を立てて吟味する考え方である。 「批判的思考」と訳されるが、相手や物事を否定することではなく、根拠を確かめるという意味の批判である。
看護では、集めた情報は正しいか、その判断は何にもとづくのかを問い直しながら進める。 そうすることで、なぜそのケアを選んだのかを説明できる根拠にもとづく看護につながる。
他の3つは、いずれも向きが逆である。 直観ではなく筋道を立てて考え、主観ではなく確かめられる事実を重視し、否定ではなく吟味をする。
- 1
直観的アプローチである。不正解
逆。経験や勘に頼らず、順を追って筋道を立てて考えるのがクリティカルシンキングである。
- 2
主観的情報を重視した考え方である。不正解
逆。思い込みをいったん外して、観察や測定で確かめられる客観的な事実を重視する。
- 3
物事を否定的にみる思考過程である。不正解
批判的思考の「批判」は根拠を吟味するという意味で、物事を否定的にみることではない。
- 4
根拠を持ち実践することを可能にする。正解
情報と判断の根拠を確かめながら進めるため、なぜそのケアを選んだのかを説明できるようになる。
📚 ここも一緒におさえておこう
看護過程は、段階の名前と中身を入れ替えて問われる。クリティカルシンキングはどの段階でも働くが、とくにアセスメントで情報を吟味するときに使う。
| 段階 | すること |
|---|---|
| ①アセスメント | 情報を集め、何が起きているかを判断する |
| ②看護診断 | 集めた情報から、解決すべき問題を明らかにする |
| ③計画立案 | 目標を決め、具体的なケアの内容を決める |
| ④実施 | 計画にそってケアを行う |
| ⑤評価 | 目標に届いたかを確かめ、必要なら計画を見直す |
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 看護学概論/日本看護協会 看護実践情報
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について