第103回 看護師国家試験 午前 問101 解説
📝 問題
次の文を読み100〜102の問いに答えよ。Aさん(85歳、男性)は、5年前に脳梗塞を発症し右片麻痺があり、要介護3の認定を受けた。Aさんの子どもは遠方に住んでおり、腰痛のあるAさんの妻(80歳)が1人で介護している。Aさんは、週2日通所介護を利用している。 Aさんに優先されるサービスはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 夜間の排泄介助を担ってもらえる夜間対応型訪問介護の利用が優先される。
Aさんの妻がいま最も困っているのは、毎晩オムツ交換のために起こされて眠れないことである。優先されるのは、この夜間の介助を直接代わってもらえるサービスになる。
夜間対応型訪問介護は、夜間に決まった時間の定期巡回と、通報を受けて駆けつける随時訪問を組み合わせ、排泄の介助や安否確認を行う。妻が夜に眠れるようになれば、在宅での介護を続けやすくなる。
残る3つは、いま困っている夜間の介助を担うものではない。
なお夜間対応型訪問介護は、2026年(令和8年)6月に成立した法改正で廃止が決まり、2027年4月から定期巡回・随時対応型訪問介護看護に統合される(3年間の経過措置がある)。
- 1
訪問入浴介護不正解
自宅の浴槽で入浴できない人に、浴槽を持ち込んで行うサービス。Aさんは週2日の通所介護で入浴できている。
- 2
夜間対応型訪問介護正解
夜間の巡回と、通報を受けての随時訪問で排泄の介助を受けられる。妻の睡眠不足が直接軽くなる。
- 3
特定施設入居者生活介護不正解
有料老人ホームなどに入居した人が受けるサービス。住まいを移すことになり、在宅を続けている段階の選択肢にはならない。
- 4
認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)不正解
認知症のある人が少人数で共同生活する住まいでのサービス。Aさんに認知症の記載はなく、住まいを移すことにもなる。
📚 混同しやすいので注意
名前の似た在宅サービスは、いつ・誰が・どこで提供するかを入れ替えて問われる。「夜間」「随時」「泊まり」の言葉に印を付けて読もう。
| サービス | 内容 |
|---|---|
| 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 24時間を通じた定期巡回と、通報を受けての随時対応。介護と看護を一体で行う。夜間対応型訪問介護(夜間帯のみ・介護だけ)は2027年4月にここへ統合される |
| 小規模多機能型居宅介護 | 通い・訪問・泊まりを同じ事業所で組み合わせて使う |
| 看護小規模多機能型居宅介護 | 小規模多機能型居宅介護に訪問看護を加えたもの。医療の必要度が高い人が使える |
| 短期入所生活介護(ショートステイ) | 一時的に施設へ泊まり、介護者が休む時間をつくる |
参考: 厚生労働省「介護保険制度における地域密着型サービス」/社会福祉法等の一部を改正する法律(2026年6月成立)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について