第115回 看護師国家試験 午後 問44 解説

一般在宅看護論✔ 監修済み

📝 問題

訪問看護ステーションの管理・運営について正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 訪問看護ステーションには、職員の資質向上のための研修機会の確保が義務づけられている。

訪問看護ステーションの運営基準は、介護保険法・健康保険法に基づく省令に定められている。事業者には従業者に対して資質向上のための研修の機会を確保する義務がある。 訪問看護は看護師が単独で訪問してその場で判断する場面が多いため、この規定が置かれている。

他の選択肢は、いずれも基準の内容が違う。管理者は常勤専従の保健師または看護師で医師ではなく、記録の保存は完結の日から2年間、重要事項の説明と同意は契約前に行う。

  • 1

    専従の管理者は医師である。不正解

    訪問看護ステーションの管理者は、専らその職務に従事する常勤の保健師または看護師でなければならない。医師は管理者にはなれない。なお訪問看護指示書を交付するのは主治医であり、指示を出す立場と管理者の職種は別の話である。

  • 2

    訪問看護の記録は終了から1年間保存する。不正解

    訪問看護の提供に関する記録(訪問看護記録書・計画書・報告書など)は、完結の日から2年間保存しなければならない。1年間ではない。

  • 3

    利用者とのサービス契約後に重要事項を説明する。不正解

    重要事項の説明はサービス提供の開始前、すなわち契約の前に行う。運営規程の概要、職員の勤務体制、利用料金、緊急時・事故発生時の対応、苦情処理の窓口などを説明し、同意を得たうえで契約を結ぶ。

  • 4

    看護師等の職員の資質向上のための研修の機会を確保する。正解

    事業者は従業者に対し、その資質向上のための研修の機会を確保しなければならないと定められている。単独訪問が基本の訪問看護では、継続的な教育がケアの質と安全を支える。

📚 国試でよく狙われるところ

訪問看護ステーションの指定基準は、項目と基準を入れ替えて問われる。表ごと対にして覚えよう。

訪問看護ステーションの主な指定基準
項目基準
管理者専従・常勤の保健師または看護師(原則)
看護職員保健師・看護師・准看護師を常勤換算2.5人以上(うち1人は常勤)
その他の職員理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を適当数(配置は任意)
記録の保存完結の日から2年間
利用開始時重要事項を説明し同意を得たうえで契約を締結する
研修従業者の資質向上のための研修の機会を確保する

参考: 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準(訪問看護)/指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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