第115回 看護師国家試験 午後 問4 解説
📝 問題
患者が治療について十分な説明を受け、自己決定する権利の行使を支えるのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 自己決定権の行使を支えるのはインフォームド・コンセント。
インフォームド・コンセントとは、患者が病状・検査・治療の内容、効果と危険、代替手段、何もしない場合の経過について説明を受け、自らの意思で同意・選択・拒否することをいう。 自己決定権を保障することを指す。
日本では医療法に、医療者は適切な説明を行い理解を得るよう努めなければならないと努力義務として規定されている。 小児など同意能力が十分でない場合は、保護者の同意に加えて本人が納得できるよう説明するインフォームド・アセントが行われる。
- 1
ラポール不正解
面接者と対象者の間に築かれる信頼関係のこと。
- 2
ケアリング不正解
対象を気遣い、その人の存在と成長を支えようとする関係性・態度を表す看護の概念。
- 3
コーピング不正解
ストレッサー(ストレス)に対処しようとする行動のこと。
- 4
インフォームド・コンセント正解
正しい。説明を受ける権利と自己決定の権利を保障する概念で、患者の権利擁護の中核をなす。
📚 関連知識
- セカンドオピニオン=他の医師に意見を求める権利。主治医に遠慮して言い出せない患者が多い
- アドバンス・ケア・プランニング(ACP)=将来の医療・ケアについて本人・家族・医療者が繰り返し話し合う過程
- リビングウィル=終末期医療についてあらかじめ文書で示した意思
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| 自律尊重 | 本人の意思決定を尊重し、そのために必要な情報を提供する |
| 善行 | 患者にとって最善の利益をはかる |
| 無危害 | 害を与えない、危害を最小にする |
| 正義(公正) | 医療資源や負担を公平に配分する |
参考: 医療法第1条の4/日本看護協会「看護職の倫理綱領」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について