第114回 看護師国家試験 午後 問3 解説

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📝 問題

健康問題を引き起こす大気汚染物質はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 大気汚染の環境基準に定められているのは光化学オキシダント。

光化学オキシダントは、自動車や工場から出る窒素酸化物などが紫外線を受けてできる酸化性物質の総称である。日射の強い夏の日中に濃度が上がり、目のちかちか、喉の痛み、咳を起こす(光化学スモッグ)。

大気汚染の環境基準がある物質は、二酸化硫黄・一酸化炭素・二酸化窒素・浮遊粒子状物質・微小粒子状物質(ピーエム2.5)・光化学オキシダントなど。残る3つは水質汚濁・土壌汚染・室内の空気汚染に分類される。

  • 1

    有機水銀不正解

    工場排水中のメチル水銀が魚介類にたまり、それを食べて水俣病が起きた。口から入る水質汚濁の代表例である。

  • 2

    カドミウム不正解

    鉱山排水が川と土壌を汚し、汚染された米や水からイタイイタイ病(腎障害と骨軟化症)が起きた。これも口から入る。

  • 3

    ホルムアルデヒド不正解

    建材や接着剤から室内に出てシックハウス症候群を起こす。問題になるのは屋外の大気ではなく室内の空気である。

  • 4

    光化学オキシダント正解

    正しい。環境基準は1時間値0.06ppm以下で、達成率が非常に低いことで知られる。

📚 国試でよく狙われるところ

四大公害病は、原因物質と体に入ってくる道すじ(口から/吸い込む)をセットで問われる。

  • 光化学オキシダント注意報は0.12ppm以上で発令され、屋外での運動中止が呼びかけられる
  • 微小粒子状物質は粒の直径が2.5µm以下で、肺の奥まで届き呼吸器や循環器に影響する
四大公害病と原因物質・経路
疾患原因物質主な経路
水俣病・新潟水俣病メチル水銀魚介類の経口摂取(水質汚濁)
イタイイタイ病カドミウム米・水の経口摂取(水質・土壌汚染)
四日市ぜんそく硫黄酸化物吸入(大気汚染)

参考: 環境省「大気の汚染に係る環境基準について」

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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