第114回 看護師国家試験 午後 問20 解説
📝 問題
左前腕に持続点滴静脈内注射をしている患者の更衣で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 脱健着患に従い、健側の右から脱ぎ、患側の左から着る。
点滴をしている側や麻痺のある側を「患側」、自由に動かせる側を「健側」という。更衣は脱健着患(脱ぐときは健側から、着るときは患側から)が原則である。
左前腕に点滴をしているので患側は左、健側は右。右袖から脱ぎ、左袖から着る。この順なら点滴のある腕を大きく動かさずにすみ、刺入部のずれや抜針、ルートの引っ張りを防げる。
- 1
左袖から脱ぎ、右袖から着る。不正解
完全に逆の手順。患側から脱ぎ健側から着ると、点滴のある左腕を大きく動かすことになり、刺入部のずれや抜針の危険が高まる。
- 2
左袖から脱ぎ、左袖から着る。不正解
着るときは正しいが、脱ぐときが患側の左からになっており誤り。
- 3
右袖から脱ぎ、左袖から着る。正解
正しい。健側の右から脱ぎ、患側の左から着る=脱健着患に合う。
- 4
右袖から脱ぎ、右袖から着る。不正解
脱ぐときは正しいが、着るときが健側の右からになっており誤り。
📚 これとセットで理解しよう
脱健着患は片麻痺の患者でも同じ。左片麻痺なら健側の右から脱ぎ、患側の左から着る。
- 点滴をしたまま着替えるときは、輸液ボトルを袖に通す順序を先に確認する
- 更衣の前後で刺入部の発赤・腫脹・疼痛と滴下速度を必ず確認する
- 前開きの寝衣は袖を通しやすく、点滴中の患者に適する
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について