第114回 看護師国家試験 午後 問15 解説
📝 問題
喀血を症状とする疾患はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 喀血は気道からの出血で、代表的な疾患が結核。
喀血は気道(肺・気管支)からの出血が咳とともに口から出るもので、鮮やかな赤色であわを含み、痰が混じる。一方、吐血は胃など上部消化管からの出血で、暗い赤色〜コーヒー残渣のようで食べ物のかすが混じり、嘔吐とともに出る。
肺結核は肺に空洞ができて血管が破れ、喀血を起こす代表的な病気である。2週間以上続く咳、微熱、寝汗、体重減少とともに血痰や喀血がみられる。
- 1
結核(tuberculosis)正解
正しい。肺の空洞形成や気管支拡張で血管が破れ、血痰から大量の喀血まで起こりうる。
- 2
胃潰瘍(gastric ulcer)不正解
上部消化管からの出血で、吐血(コーヒー残渣様)と黒い便(タール便)がみられる。出血源が気道ではない。
- 3
大腸癌(colon cancer)不正解
下部消化管からの出血で、鮮血〜暗赤色の血便として現れる。口から血が出る病気ではない。
- 4
敗血症(sepsis)不正解
感染に対する体の反応で臓器障害が起こる状態。さまざまな部位から出血しうるが、喀血を特徴とする病気ではない。
📚 混同しやすいので注意
喀血と吐血は色・性状・出方で見分ける。大量喀血で命に関わるのは失血よりも窒息である。
- 喀血の主な原因は肺結核・気管支拡張症・肺がん
- 結核は2類感染症で、診断した医師は直ちに保健所へ届け出る
| 項目 | 喀血 | 吐血 |
|---|---|---|
| 出血源 | 気道(肺・気管支) | 上部消化管(食道・胃・十二指腸) |
| 色 | 鮮紅色 | 暗赤色〜コーヒー残渣様 |
| 性状 | 泡沫状、痰が混じる | 食物残渣が混じる |
| pH | アルカリ性 | 酸性 |
| 出方 | 咳とともに | 嘔吐とともに |
| 随伴症状 | 血痰が続く | 黒色便(タール便) |
参考: 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について