第114回 看護師国家試験 午前 問88 解説
📝 問題
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉で、2類感染症に分類されるのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・5
💡 解説
✅ 感染症法で2類感染症に分類されるのは、急性灰白髄炎(ポリオ)と**結核**である。
感染症法は、感染力と、かかったときの重さから感染症を1〜5類などに分けている。
1類・2類は入院の措置がとれるのが特徴で、3類以下は入院の対象にならない。ここが分類を見分ける手がかりになる。
- 1
ポリオ〈急性灰白髄炎〉〈poliomyelitis〉正解
正しい。急性灰白髄炎(ポリオ)は2類。ポリオウイルスで手足に力が入らなくなる。日本では定期接種のおかげで国内発生はない。
- 2
細菌性赤痢〈shigellosis〉不正解
細菌性赤痢は3類。飲食物を通して集団発生しうる感染症で、入院ではなく特定の仕事への就業制限がかかる。
- 3
狂犬病〈rabies〉不正解
狂犬病は4類。動物などを介して人にうつるが、人から人へはうつらない。
- 4
百日咳〈pertussis, whooping cough〉不正解
百日咳は5類。発生の動きを把握し、情報を提供して広がりを防ぐ。
- 5
結核〈tuberculosis〉正解
正しい。結核は2類。痰に菌が出ているなど感染性のある患者は、入院勧告により陰圧の個室で治療を受ける。
📚 国試でよく狙われるところ
1〜4類と、5類の一部(麻疹・風疹など)は診断した医師が直ちに保健所へ届け出る。5類の多くは7日以内でよい。
| 類型 | 主な疾患 | 主な措置 |
|---|---|---|
| 1類 | エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 | 原則入院、消毒、交通制限も可能 |
| 2類 | 急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群、中東呼吸器症候群、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9) | 状況に応じて入院、消毒など |
| 3類 | コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス | 入院はしないが、特定の仕事への就業制限 |
| 4類 | E型肝炎、A型肝炎、黄熱、狂犬病、マラリア、デング熱、日本脳炎、ボツリヌス症 | 動物の措置・消毒など(人から人へはうつらない) |
| 5類 | インフルエンザ、麻疹、風疹、百日咳、梅毒、後天性免疫不全症候群、新型コロナウイルス感染症、新型コロナウイルス | 発生の動きの把握と情報提供 |
参考: 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について