第114回 看護師国家試験 午前 問41 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

一次救命処置〈BLS〉で回復体位はどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 回復体位は、横向きに寝かせて上側の膝を約90度に曲げ、顔を横に向けて下あごを前に出した、安定した側臥位である。

回復体位は、反応はないがふつうに呼吸をしている人に対して、舌が落ち込んだり吐物で詰まったりするのを防ぐための体位。

とり方は次のとおり。 ・横向き(側臥位)にする ・下になる腕を前に伸ばし、上の手の甲に顔をのせる ・上側の膝を約90度に曲げて前に出し、体を安定させる ・顔をやや下向きにし、下あごを前へ出す

こうすると口の中の唾液や吐物が外へ流れ出やすくなる。

図では、②がこの形になっている。

  • 1

    ①不正解

    水平の仰臥位。意識のない人では舌が落ち込んで気道がふさがりやすく、吐いたときに気道へ流れ込む危険がある。

  • 2

    ②正解

    正しい。この形なら吐いても口から自然に流れ出るため、気道が守られる。

  • 3

    ③不正解

    仰臥位で下肢を上げたショック体位。心臓へ戻る血液を増やすための体位で、気道確保のためのものではない。

  • 4

    ④不正解

    上半身を起こした体位。呼吸が苦しい人が楽な体位だが、意識のない人では首が前に曲がって気道が狭くなる恐れがある。

📚 ここも一緒におさえておこう

回復体位は一次救命処置の流れの中で「呼吸がある」と判断したときにとる体位。前後の手順ごと覚える。

  • 同じ側を向き続けると圧迫で血流が悪くなるため、約30分ごとに反対側へ向きを変える。
  • 体位をとったあとも呼吸の観察を続ける。呼吸が止まったり、しゃくり上げるような呼吸になれば、直ちに仰向けに戻して胸骨圧迫を始める。
  • 首の骨の損傷が疑われるときは無理に動かさず、可能なら下あごを持ち上げる方法で気道を確保する。
一次救命処置の流れ
手順内容
安全確認・反応の確認周囲の安全を確かめ、肩をたたいて大声で呼びかける
応援要請大声で助けを呼び、119番通報と自動体外式除細動器(AED)の手配を頼む
呼吸の確認10秒以内に胸と腹の動きを見る。しゃくり上げるような呼吸は「呼吸なし」と判断する
ふつうの呼吸がある回復体位にして気道を保ち、観察を続ける
呼吸がない・異常直ちに胸骨圧迫(深さ約5cm・100〜120回/分・毎回しっかり戻す)を始める
自動体外式除細動器到着しだい装着し、音声の指示に従う

参考: 日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン」

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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