第113回 看護師国家試験 午後 問7 解説
📝 問題
第二次性徴が発現し始めた思春期に関心が向くのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 思春期には、第二次性徴に伴う自己の身体の変化に関心が向く。
思春期は第二次性徴が発現し、身体が急激に変化する時期である。急速な身体的変化に伴い、自分の身体の外見や成熟の程度に強い関心を抱き、他者と比較して不安や戸惑いを覚えることも多い。関心が向くのは自己の身体の変化である。
エリクソンの発達段階では思春期・青年期の課題は「同一性(アイデンティティ)の確立」であり、身体像の受容もその一部となる。善悪の区別は学童期以前、仕事と家庭の両立や経済力の確保・維持は成人期の関心事であり、発達段階に応じた関心の対象を区別しておくとよい。
- 1
善悪の区別不正解
善悪の区別(道徳性)はより早い学童期に発達する関心事である。
- 2
仕事と家庭の両立不正解
仕事と家庭の両立は成人期(壮年期)の発達課題に関わる関心事である。
- 3
自己の身体の変化正解
第二次性徴による身体変化に伴い、自己の身体への関心が高まる。
- 4
経済力の確保と維持不正解
経済力の確保と維持は成人期以降の関心事である。
📚 一緒に確認しよう
思春期の身体的変化と青年期の発達課題を併せて確認する。
- 第二次性徴は女子で乳房発育→陰毛発生→初経、男子で精巣容積の増大→陰毛発生→変声・精通の順に進む
- 思春期の発来には視床下部−下垂体−性腺系の活性化が関与し、性腺刺激ホルモンの分泌が高まる
| 段階 | 心理社会的危機 |
|---|---|
| 乳児期 | 基本的信頼 対 不信 |
| 幼児前期 | 自律性 対 恥・疑惑 |
| 幼児後期 | 自主性 対 罪悪感 |
| 学童期 | 勤勉性 対 劣等感 |
| 青年期 | 同一性 対 同一性拡散 |
| 成人前期 | 親密性 対 孤立 |
| 壮年期 | 世代性(生殖性)対 停滞 |
| 老年期 | 統合性 対 絶望 |
参考: エリクソンの心理社会的発達理論
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について