第113回 看護師国家試験 午後 問41 解説
📝 問題
介護老人保健施設について適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 介護老人保健施設は、要介護者の在宅復帰に向けた支援を行う。
介護老人保健施設(老健)は介護保険法に基づく施設で、要介護者に医学的管理のもとでリハビリテーションや看護・介護を提供し、在宅復帰を目指す中間施設である。
ほかの選択肢は施設基準で判断できる。老健は医師(常勤)の配置が義務づけられている点が、特別養護老人ホーム(特養)との大きな違いである。
中間施設とは
病院と自宅の間をつなぐ施設。退院してすぐに自宅へ戻るのが難しい人が、リハビリテーションを受けて在宅復帰を目指す。
- 1
常勤医師の配置は義務ではない。不正解
介護老人保健施設は常勤医師の配置が義務づけられている。
- 2
老人福祉法に基づき設置される。不正解
根拠法は介護保険法であり、老人福祉法に基づくのは特別養護老人ホームである。
- 3
要介護者に対して自宅での生活に向けた支援を行う。正解
老健はリハビリテーション等を通じて要介護者の在宅復帰・自宅生活を支援する施設である。
- 4
従事者の配置基準は看護職員と介護職員が同数である。不正解
看護職員と介護職員の配置は同数ではなく、介護職員の方が多く配置される。
📚 混同しやすいので注意
介護保険は、誰が使えるか(被保険者)と、どの施設かを入れ替えて問われる。どの施設も、利用には要介護認定が要る。
- 介護保険の被保険者は第1号(65歳以上)と第2号(40〜64歳の医療保険加入者)で、第2号は16の特定疾病による要介護状態のみ給付対象
- 要介護認定は市町村が行い、一次判定(コンピュータ)→二次判定(介護認定審査会)の流れで決定する
| 施設 | 根拠法 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) | 老人福祉法・介護保険法 | 原則要介護3以上 | 生活の場。医師は非常勤でよい |
| 介護老人保健施設 | 介護保険法 | 要介護1以上 | 在宅復帰を目指すリハビリテーション中心の中間施設。常勤医師が必置 |
| 介護医療院 | 介護保険法 | 要介護1以上で長期の医療的ケアが必要 | 医療と生活の場を兼ねる(介護療養病床の転換先) |
参考: 介護保険法(介護老人保健施設の基準)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について