第113回 看護師国家試験 午後 問23 解説
📝 問題
自動体外式除細動器〈AED〉を使用するときに、胸骨圧迫を中断するのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ AED使用時に胸骨圧迫を中断するのは心電図の解析中である。
AEDは心電図を自動解析して電気ショックの要否を判断する。解析中に胸骨圧迫を続けると波形にノイズが混じり正確な判定ができないため、解析中は胸骨圧迫を中断し、傷病者に触れない。
電源を入れるときや電極パッドを貼るときは、可能な限り胸骨圧迫を継続する。電気ショックの直後はただちに胸骨圧迫を再開する。中断を最小限にすることが良質な一次救命処置の要であり、「解析中とショック通電時は離れる。それ以外は圧迫を続ける」という原則を押さえておく。
- 1
電源を入れるとき不正解
電源を入れるときは胸骨圧迫を継続できる。
- 2
電極パッドを貼るとき不正解
電極パッドを貼るときも可能な限り圧迫を続ける。
- 3
心電図の解析中正解
解析中は波形へのノイズを避けるため圧迫を中断し傷病者に触れない。
- 4
電気ショックの直後不正解
電気ショックの直後はただちに胸骨圧迫を再開する。
📚 ここも一緒におさえておこう
AED使用時の安全確認と、成人の一次救命処置の要点を確認する。
- 電極パッドは右前胸部(鎖骨下)と左側胸部に貼り、貼付中も可能な限り圧迫を続ける
- 小児(未就学児)にはエネルギーを減衰させる小児用モード・小児用パッドを用いる。ない場合は成人用パッドを用いる
- 胸部が濡れていれば拭き取り、貼付部に貼付薬があればはがしてから貼る
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 圧迫の位置 | 胸骨の下半分 |
| 圧迫の深さ | 約5cm(6cmを超えない) |
| テンポ | 100〜120回/分 |
| 圧迫と換気の比 | 30対2 |
| 圧迫の中断 | 10秒以内にとどめる |
| AED | 到着後ただちに装着し、解析・通電時のみ傷病者から離れる |
参考: JRC蘇生ガイドライン(一次救命処置・AEDの使用)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について