第113回 看護師国家試験 午後 問22 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

成人の静脈血採血の穿刺部位で適切なのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 成人の静脈血採血には肘正中皮静脈が適している。

静脈血採血では、体表から見えやすく触れやすい肘窩の肘正中皮静脈が第一選択となる。太くて動きにくく、周囲に重要な動脈や神経が比較的少ないため、安全に穿刺しやすい。

腋窩静脈・上腕静脈・腕頭静脈はいずれも深部にあり、体表からの通常の採血には用いない。肘正中皮静脈が触れにくい場合は橈側皮静脈や尺側皮静脈が候補となるが、尺側は上腕動脈・正中神経が近く注意を要する。駆血・触診で走行を確認してから穿刺する基本手技も押さえておきたい。

  • 1

    腋窩静脈不正解

    腋窩静脈は深部にあり、通常の静脈血採血の部位ではない。

  • 2

    上腕静脈不正解

    上腕静脈は深部を走行し、体表からの採血には用いない。

  • 3

    腕頭静脈不正解

    腕頭静脈は胸腔内の太い静脈で、採血部位ではない。

  • 4

    肘正中皮静脈正解

    肘正中皮静脈は体表で触れやすく安全に穿刺でき、採血の第一選択である。

📚 ここも一緒におさえておこう

静脈血採血では、検査値への影響と合併症を防ぐ手技を確認する。

  • 駆血帯の装着は1分以内とし、長時間の駆血は血液濃縮によって検査値に影響する
  • 溶血するとカリウム・LDH・ASTが偽高値となる
  • 穿刺角度は15〜20度
  • 抜針後は5分程度圧迫し、止血を確認する。穿刺部は揉まない
  • 穿刺時に電撃痛やしびれを訴えたら神経損傷を疑い、直ちに抜針して報告する

参考: 標準的な基礎看護技術(静脈血採血)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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